ラニアーフ
[ラニアーフ]
アガースイヌ大陸の北端に位置し、サシア海に面していた国。対岸のマギク大陸のアデテワと長い年月、サシア海の領有権を争っていた。
成立
統一暦500年頃成立したとされている。サシア海に住む者たちが、アガースイヌ大陸との交易を円滑に進めるために、作った港がその元になっている。そのため、アガースイヌ大陸にあったが、サシア海に住む者たちのものという意識が強かったという。そのことをあまり面白く思わなかったのが、元々その辺りに住んでいた漁師達であった。この対立が深くなるのを恐れたサシア海の漁師イデン・ステアが、アガースイヌ大陸に住むホン・クーフを王として、建国された。
ラニアーフはあくまで中立的な立場でサシア海とアガースイヌ大陸の交易を見守るという役割を担うことで、その対立を収めることに成功した。
アデテワとの争い
アガースイヌ大陸との交易の窓口となったラニアーフは、サシア海を挟んで対岸のマギク大陸のアデテワとの交易も盛んに行うようになるアデテワとの間には、サシア海に関してはどちらの影響力も行使しないで自由にすることが出来るという暗黙の了解があり、その暗黙の了解で両国の関係は保たれていた。
これが覆されたのが、統一暦636年のクガード宮殿の発見である。
サシア海での調査の際に、その周囲の漁師などを集めて手助けしたのが、ラニアーフであった。コーディ・デルサのより多く支援の形を示してくれれば、クガード宮殿の権利を主張できるという発言を国王ゼモ・アカアセが信じたからであった。
しかし、この主張はアデテワに認められず、両国の間で争いが始まってしまう。
この戦いは統一暦740年頃まで続いたといわれる。
国の崩壊
統一暦750年頃、ヘッサ・リヤによるヘッサの変でアデテワが滅ぶと再度サシア海への進出を試みようとするが、ジュエニクとサシア海に住む者たちの反抗にあってしまう。それをきっかけにサシア海に住む者たちの信頼を完全に失うと、無視されるようになり、崩壊への道をたどることになってしまう。結果、サシア海共々、ジュエニクに吸収される形で消滅してしまう。
関連年表
統一暦500年頃:ラニアーフ、成立。統一暦636年:クガード宮殿の発見、以後、ラニアーフ、アデテワのサシア海を巡る争いが始まる。
統一暦740年頃:ラニアーフ、アデテワのサシア海を巡る争いが終焉。
統一暦750年頃:ラニアーフ、消滅。
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