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食を持つ者

[ショクヲモツモノ]

大陸戦争に現れた23体の魔の者のひとり。
伝説の悪魔である魔風の口を持っている。あらゆる物を吸収することが出来る力を持っていた。

味見

魔風の口を右手に埋め込んでいて、その手のひらで触ることでその物を吸収することが出来る。食を持つ者はこれを味見と呼んでいて、吸収する瞬間に得られる感覚を味わっていた。食べ物に限らずにありとあらゆる物を吸収できると言われ、空気や炎といった物も吸収できる。魔力も吸収できるが、食を持つ者の好みではなかったといわれている。

晦冥期

おおらかな性格、大きな体格を持ち、元々よく食べる者であった。その体格ゆえに戦闘に向いている方ではなかったが、蓄えられる魔力の大きさのため、魔風の魔風の封印先に選ばれる。騙されるような形で選ばれるが、何事もあまり気にしない性格でほとんど気に留めていなかった。氷の城の封印も同様に騙されるようにして封印されている。

大陸戦争

復活して初めて、騙されていたことに気がつくが、過ぎたことはしょうがないとすぐに状況になじんでしまう。他の魔の者が間接的、直接的に大陸戦争に絡んでいく中で全く気にすることなく各地の様々な物に興味を示して、その能力を発揮し、吸収していく。それに伴い、体が徐々に大きくなっていく。
何でも食べることが出来る、その姿を見て興味を示したのが、小悪党であったイデザ・グールプである。イデザは何でも食える者として、見世物のように食を持つ者を利用して、小銭を稼いでいく。
食を持つ者の体は、巨大化は止まらず、食べれば食べるほど巨大化に拍車がかかるようになる。大きすぎる食を持つ者は移動をすることも困難になっていた。そんな食を持つ者の姿を見た、イデザは突然恐怖を感じるようになり、そのまま食を持つ者を放置して逃げ出してしまう。
放置された食を持つ者は、空腹のためにその周囲にある物を片っ端から食べ始めてしまう。それは止まることなく、食を持つ者の魔力と反応して暴走し、周囲の物を全て吸収し始めてしまう存在となってしまう。
この食を持つ者に対抗したのは、アクレ・ウィンドウである。アクレは、ナハト・イヤ無の精霊を召喚させて、吸収する力を相殺させると、食を持つ者を討ち果たすことに成功する。

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