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イデザ・グールプ

[イデザ・グールプ]

統一暦978〜1038年
没落貴族の成れの果てを自称した小悪党。大陸戦争における食を持つ者の暴走のきっかけを作った。

生い立ち

没落した貴族の成れの果てと自称していたが、それは全くの嘘で、ロイメズで生まれ育っている。厳格な父親と優しい母親に育てられ、大陸戦争が激化していく中という状況でありながら家庭環境としては恵まれていたという。
成人する少し前に父親を病気で亡くすが、取り立てて生活に困ったこともない。それでも小遣いを沢山貰えるほどではなかったので、母親の口利きである小さな店で働くことになる。しかし、すぐに働くことが面倒になってしまい、店の金を使い込んでしまう。店の主人にそのことがばれると、そのまま、ロイメズから逃げ出してしまう。

小悪党の生き方

ロイメズは違う街に着くと、同じように働き場所を見つけては、そこのお金を盗んで使い込んでしまうという生活を続けていく。不思議なことに、初対面のイデザは他の者をなんとなく信じさせる雰囲気という者を持っていた。これがイデザの唯一ともいえる才能、能力であったのかもしれないが、イデザはそれを利用して、相手を信用させることが出来た。その際に、かつては貴族であったが、その地位を奪われ、逃げるように様々な土地を渡り歩いているという話を付け加えるようになる。この話がまた、なぜか、イデザの言葉を信じさせる手立てとなっていた。
何年も同じような手口は使えないと、手を変え、品を変えて、結局は、盗みを繰り返して生活をしていく。
そんな、イデザが出会ったのが、食を持つ者であった。何でも食べるその姿を見て、見世物にすることを思いついたイデザは食を持つ者を丸め込むとそれで小銭を稼ぎはじめる。イデザはちょっとした小銭を稼ぐつもりであったが、思ったよりも人気を集めるようになってくる。それにつれて、食を持つ者が食べる量も多くなり、それに比例してその体も大きくなってきた。その大きさに恐怖を感じるようになったイデザは、食を持つ者を置き去りにして逃亡してしまう。
食を持つ者はその後、暴走して、アクレ・ウィンドウナハト・イヤによって倒されている。
そこから、逃げ去ったイデザは、その後はそれまでのようには、他の者を騙すことが出来なくなった。まるで、才能を食を持つ者に食われたようだといっている。それでも、盗みを繰り返しながら、生活をしていったとされている。

関連年表

統一暦978年:イデザ・グールプ、生誕。
統一暦1038年:イデザ・グールプ、死去。


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