記憶を持つ者
[キオクヲモツモノ]
大陸戦争の時に現れた23体の魔の者のひとり。伝説の悪魔である魔風の脳を体に埋め込んでいる。この世界の誕生から終わりまで全てを記憶していたと言われている。
世界の記憶
世界の全ての記憶を持っていたといわれるほどの知識を持っており、予言をすることが出来たという。晦冥期
全てを運命とあきらめる運命論者であったことから、魔風を封印することに選ばれたことにも動じなかった。魔風の脳を体に埋め込んだことで得た世界の記憶を知り、悟りの境地に達したようだと論評する者もいた。氷の城の封印の際も、全てを知っていたかのようにおとなしく封印される。
大陸戦争
大陸戦争での復活の際も、表立った行動を起こそうとはしなかったが、たびたび発した予言が的中したことで注目を集めてしまう。この予言に心酔したヨフバ・フィーズにより、デストアークの代表とされてしまう。この一連の流れも運命として受け入れていた。記憶を持つ者の力もあり、デストアークは大きな集団となり影響力を発揮する。デストアークの思想に危険を感じ始めた、ヒコ・アイデントは、その中心に魔の者がいたことを突き止めると独自の調査の末、記憶を持つ者と対面する。
その対面で全てが運命によって決まるものではないとヒコは主張するが、記憶を持つ者はその考えを受け入れることがなく、逆にヒコの死を予言する。
ヒコはその予言を聞き入れず、自分の運命は自分で切り開くと主張する。しかし、この予言は二十信徒の活躍もあり、当たることはなかった。そこで初めて世界の記憶が全て決められていることではないと記憶を持つ者は知る事になる。
デストアークを解散することを考え始める記憶を持つ者であったが、それに反対したヨフバによって邪魔をされ、命を落としてしまう。記憶を持つ者を失ったデストアークは急速に影響力を失ってしまう。
記憶を持つ者が、自身の死を予見していたのかどうかは、意見が分かれるところである。デストアークの解散を目指していたためにその命を捧げたと見る者は全てを知っていたとするが、デストアーク解散後にヒコに協力しようとしていた形跡もあり、その場合、予見できていなかったのではないかと考える者が多い。
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