空間魔法
[クウカンマホウ]
封じられた魔法、禁じられた魔法と呼ばれる魔法の一種。空間を圧縮、拡大したり、別の世界を創る、移動することができると言われている。神話の時代に作られた道具や遺跡に空間魔法の力が封じ込められている物がいくつか見つかっている。
禁じられた魔法
空間に作用される魔法。秘められた魔法の力の大きさ、失敗した時の被害の大きさ、使用する際に必要な魔力の大きさなどから、封じられた魔法、禁じられた魔法と呼ばれることにある。神話の時代には一般的に使われていたが、神との戦いで時間を生み出した賢き王が世界を分裂させるために使用したのが最後だと言われている。
危険な魔法と言われていたが、その力の大きさからか空間魔法を研究対象とする者は数知れずいたが、いずれも過去にあった魔法の話を並べるだけで、実際に使える者は現れなかった。そのため、封じられていたり、禁じられているのではなく単に使える者がいないだけの魔法といわれることもある。
遺産
神話の時代に作られたといわれる道具や遺跡などでは空間魔法の力が封じ込められている物がいくつか確認されている。最も有名な物が洗礼の宝具の砂の黄石で圧縮された空間によって無限の水を吸い取ることができるといわれている。また、幻牢の館、ノーヤの書、ハズロイ洞穴などにも空間魔法の力が秘められていることが確認されている。
時間と反作用を生む魔法
空間魔法が膨大な魔力を必要とし、難しい魔法であったことは事実であると考えられている。しかし、それでも誰一人としてこの魔法が使えないのは時間が関係しているためではないか。こう考えたのは空間魔法の研究者であり、自身も魔法士であったメルド・レウである。メルドは賢き王が最後に使った空間魔法は、空間、すなわち世界全体に時間という軸を付け加えて拡大させたのではないかと考えた。この空間魔法の影響力が大きく、それが世界を保っているために、空間魔法が使用できなくなっているのではないかというのである。ただし、この仮説が正しい場合、道具や遺跡などに封じられている空間魔法が作用していることが説明できなくなるのではないかという反論があった。この反論に対して、魔法が封じ込められたのがそれ以前だったためと苦しい言い訳をしている。メルド自身もそのことに関して明確な回答を見出せてはいないようだった。
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