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アヌミ・ノターク

[アヌミ・ノターク]

統一暦1829〜1894年
ハウンドアーク建国に至るゼンサの夜会に参加した10人の若者の一人で世の中を平和にしたい理想を掲げていた人物。
人、物、情報の流れを見抜くことに長けており、10人の中でも地味ながらその能力を高く評価されていた。
ハウンドアーク建国後はセバノスの一人として国政に参加する。
アヌミは最後まで自分の理想を叶えようとしていた人物で世の中を平和にするために活動する。その理想をより拡げるために周囲の国を含めて(やがては世界すべてという考えもあったらしい)連合国を設立することを考えてもいた。しかし、その願いは他のセバノスとの兼ね合いもあり叶えられることはなかった。
連鎖の戦いの時にはすでに一線を退いていたが、セバノス時代に作り上げた情報網を操り、貴重な情報をハウンドアークに流し続けていた。
後にハウンドアークが連合国設立に向かった際にはすでにアヌミはこの世にはおらず、アヌミがいれば別の形で静寂の戦いが行われたのではないかと評価する者もいる。
骨董品を集めることが好きで、洗礼の宝具のひとつともいわれるのサラディアスの杯を所有していた。

生い立ち

商人の4女としアヌミは生まれた。アヌミを含めた4人の娘は幼い頃から父親の手伝いをしていて自然と商売に対する知識を身につけていった。父親の商才が長けていたのか4姉妹の強力が功を奏したのかはわからないが店は順調に大きくなった。アヌミの父親は娘たちにきちんとした教育を受けさせ更に店を大きくするための手助けとなることを望んだ。アヌミは10歳になると町の私塾に通うようになる。そこで、当時大商人と呼ばれていたヤゼルス・グサグの話を聞く機会に恵まれる。
幼いアヌミにその話の大部分は理解できなかったが、商売というのは単に自分でお金を稼ぐためだけではなく周囲の物や人の流れを円滑にするためのものであり、すべてが円滑にすることで世の中の不平等や争いが無くなり平和な暮らしを築けるという言葉に心を打たれる。これが後の彼女の信条になる。

ゼンサの夜会からハウンドアーク建国まで

20代になり、他の姉妹が次々に結婚していく中でアヌミは一人父親を手伝い店を大きくしていく。父親はそれを喜んではいたが、アヌミが結婚して幸せになって欲しいという考えもあったようだ。
統一暦1853年24歳の時に店の用事で訪れたゼンサカシ・ウミらと出会いゼンサの夜会に参加することになる。その中で自身の夢を語り、その他のメンバーの夢に賛同し、それぞれの夢の実現するために協力することを誓うことになる。
当初、彼らは金によって夢を実現することを考えており、協力して商売を始めることになる。これはアヌミが商売をしていたことが一因だと言われている。アヌミは父親から独立して仲間達と商売を始める。これが予想以上にうまくいくことになるが、そのことによりケダ商会グリーアズ王国の妨害を受けることになる。
この妨害により一時は夢をあきらめかけるが仲間と共に再起を図る。アヌミはこのときに真っ当なだけの商売では限界があるということを感じており、グリーアズ王国やケダ商会への賄賂など汚れた仕事を進んでやった。こういった仕事の手助けをしたのが後に夫になるデユマイル・アメテであった。
統一暦1864年35歳の時に念願がかないハウンドアークが建国されるとセバノスとなり国政に参加する。

セバノスとして

国政に携わるようになるとさすがに商売を廃業したが国の財務全般を任されるようになる。また、商売人時代の独自ルートでの情報網を駆使して諜報部門の一端を担っていたともいわれる。
アヌミはハウンドアーク建国後、更に自分の理想を叶えたいと考えていた。そのためには一国に限らずに周囲の国を含めた連合国を設立することも考えていた。アヌミが考えていたのはまずは経済で他国との関係を強化し、やがては共通の施策を行うようになるというものでその中心にハウンドアークがいる必要は必ずしもないと考えていた。しかし、この願いは他のセバノスと相容れない部分もあったために強固に進めることができなかった。それでもアヌミは経済面での統合は密かに図っていたという記録もある。

連鎖の戦いと晩年

連鎖の戦いの時にはすでにセバノスの立場を退いていたがセバノス時代の情報網を使い、貴重な情報をハウンドアークに流し続けていた。
このことが連鎖の戦いにおいて少なからずハウンドアークの勝利に貢献することになる。連鎖の戦い以後は国政に関わることは一切なく小さな店を経営し統一暦1894年65歳でこの世を去る。
後にハウンドアークが連合国設立に向かった際にはすでにアヌミはこの世にはおらず、アヌミがいれば別の形で静寂の戦いが行われたのではないかと評価する者もいる。

骨董品収集家として

骨董品を収集することが唯一ともいえる趣味だった。洗礼の宝具のひとつともいわれるサラディアスの杯を所有していた。しかし、骨董品に関しては目利きがよくなかったようで贋作や安物を掴まさせることも多かった。これに関して本人は物の価値は自分が決めるということで気にはしていなかったようである。アヌミが最も気に入っていたのは大陸戦争時に作られたというリジュエルの鐘だったが、アヌミの死後それが贋物であることがわかっている。


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