ゼンサ

[ゼンサ]

グリーアズ王国の地方都市。元々は小さな漁村であったが、統一暦１８００年代の観光地開発により、観光都市として栄える。ハウンドアーク建国に至るゼンサの夜会が行われた場所としても知られている。

成立

歴史自体はそれなりに古く統一暦１５００年頃には誕生していたと言われている。小さな漁村であった。温暖な土地であり、漁場に恵まれていたが、それ以外の産業も資源も無く、交通の要所でもなかったため田舎の小さな村として存在していた。
統一暦１８００年代はじめに起こったリズイエル大乱から世界が安定を取り戻すようになってくると世界各地で観光地開発が盛んになる。
そこで目を付けられたのが、温暖で海が近く、未開発であったゼンサであった。
村人の中には開発により、古くから続いている漁が出来なくなることへ警戒感を抱いていたが、多くの者が発展しても何も変わらないだろうと見方をしていた。
こうして、観光都市として発展する部分と、従来から変わらない部分を持つ、二つの面を持つ都市として栄えていくが、外部から来た者にとっては観光都市としての側面しか注目されていなかった。逆に古くからゼンサに住んでいた者にとっては観光都市の部分は自分達とは無縁の物だと思っていたようである。

観光都市として

観光都市開発により、それまでは１０００人に満たない人口であったが、その規模は一気に拡大する。
この頃、世界中で流行っていた夜会も数多く開催されている。その中に後にハウンドアーク建国に至るゼンサの夜会が行われている。
しかし、この観光都市としての発展は、一過性に過ぎなかった。
統一暦１８７０年代、ハウンドアークの建国、連鎖の戦いなどで世情が不安定になると、観光都市として注目をされなくなり、統一暦１９００年代には徐々に廃れていくようになっている。それ以後も観光都市としての顔を持っているが、規模は維持できず一部の金持ちが余生を過ごす程度の物になっている。

関連年表

統一暦１５００年頃：ゼンサ、成立。
統一暦１８００年頃：ゼンサ、観光都市として開発され発展。
統一暦１８５３年：ゼンサで、ハウンドアーク建国に至るゼンサの夜会が行われる。
統一暦１９００年頃：ゼンサ、観光都市としては徐々に廃れていく。