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サロウズウゼム

[サロウズウゼム]

百年樹への信仰心から起こされた都市で、天魔法の発祥の地とされる。
古代王国の時代、もしくはそれ以降の統一暦前の時代にあったといわれている。

百年樹の都市

百年樹と呼ばれる巨大な樹への信仰心を持った者が集まりできた都市と言われ、ツアリと呼ばれる神官が全てを取り仕切っていた。
百年樹と共に成長を繰り返すという不思議な都市で年月を経て百年樹が立派に成長すると都市は大きく成長し、百年樹が老齢の頃になると少しずつ都市は衰退していく。百年樹が枯れるまでは衰退し、やがて完全に枯れて新たな種子が生まれると、都市は生まれ変わっていく。種子が目を出し成長していくに従い、また繁栄を取り戻していく。
ツアリは百年樹の成長を見届ける存在であり、このツアリを中心とした百年樹への祈りが後に天魔法を生むきっかけとなったと言われている。
存在場所や存在時期に不明点は多いが、天魔法の発祥の地とされていることから、古代王国時代、もしくはそれ以降の統一暦前の時代にあったのではないかと推測されており、正確な場所は明らかにされていないが、乾燥地帯であることや百年樹の伝承の話からフーリメ大陸の中央付近に存在していたのではないかと考えられている。

都市の崩壊

百年樹と共に成長を繰り返してきた都市であり、生まれ変わりと共に永遠に続く都市と思われていたが、その終焉は唐突に訪れた。
伝わる話としては南方の敵という呼ばれ方をした存在が都市を襲撃し、百年樹を燃やしてしまったことで都市はあっけなく崩壊してしまう。百年樹が種子を残す前に枯れてしまったことで都市は再興することが出来なかった。
この南方の敵に関しては諸説があり、後にヴィネイザを建国した一族の祖先、百年樹を枯らす存在と言われる魔物ガマバドン蒼の花と呼ばれた魔の者などの名前が挙げられている。しかし、どの説も確固たる証拠があるわけではない。
サロウズウゼムにあった百年樹は、この時代に確認されていた最後の1本の百年樹だと言われており、その後、百年樹の存在も確認されていない。
なお、灰になった樹の根元に二つの種子が残されていたという話も伝わっているがその存在も確認はされていない。

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