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ガゼギギ・キソ

[ガゼギギ・キソ]

統一暦922〜955年
ロマーズの平民。ガゼギギの事件で国家転覆を図った者。

生い立ち

ロマーズの平民の子として生まれた。将来は兵になることに憧れていたが、体力的に劣っていたことで兵にはなれなかった。勉学に優れていたわけでも、魔法に優れていたわけでもなく、魔法士になることもなく、ごく平凡な人生を歩んでいる。
基本的にはおとなしい性格であったが、議論をすると熱くなりすぎることがあったといわれている。何かをしたいと思いながら何もできない自分に苛立っていたのではないかというのは後の歴史家の評価である。

国家転覆

そんなどこにでもいるような平凡な人生を歩んでいたガゼギギが後の世まで名前を残すことになったのは統一暦954年に起こったガゼギギの事件と呼ばれる事件が原因である。
この事件は国家転覆を狙った事件であった。ガゼギギは実行前の準備段階としてジョイス・ステルリアを内通者とするべく接触する。しかし、このことがきっかけで十二魔法士ネイス・カーンによって計画が実行される前に防がれてしまう。
後の調べで十二魔法士の暗殺、国家転覆を狙った計画の全容が明らかになるとその緻密さに驚くことになる。いち平民であるガゼギギが計画できたとは思えない内容であり、その調査が進められたが、その時の調査では何も出てこなかった。

謎の釈放と死

およそ2年後、統一暦955年、ひっそりと釈放される。これだけの大事件を計画したにも関わらず釈放された理由は表立っては事件が未遂であることと、王殺しの事件による混乱によるものだとされている。しかし、その直後に何者かによって殺害される。
国家転覆を図った者に対する見せしめだと考える者が多くその死はその時は当然のように思われていたようである。

背後にあったもの

後にガゼギギの事件は、計画を練っていたのは、ロマーズ崩壊を狙っていた当時のトマーズ王シエフ・スファイア、十二魔法士のハリ・ルーヒによるものでないかと考えられるようになっている。
論点が別れるところは実行者が本当にガゼギギだったのかと言うところである。当時の関係を考えるとラーイズン・ニナルが本来の実行者であったのではないかと言う者が多い。何故ガゼギギがそれを実行したのか。ガゼギギが偶然その計画を発見したという説と、この計画を自分でやることに危険性を感じたラーイズンがガゼギギにやらせたのではないかという説のふたつが考えられている。

関連年表

統一暦922年:ガゼギギ・キソ、生誕。
統一暦953年:ガゼギギの事件。
統一暦955年:ガゼギギ・キソ、死去。


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