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クウド・ラスン

[クウド・ラスン]

統一暦880〜960年
ポストマーズロマーズ十二魔法士の長。

生い立ち

才能でのみ十二魔法士になった者として知られている。その才能は生まれた時からの物であり、本人は全く努力をすることなく、様々な魔法を一度教わるとすぐに使いこなすことが出来、物心付く頃にはやがては十二魔法士となることが決められていたという。
本人は自分の才能が特別な物だと思うことはなく、呼吸をするように魔法を使えたと後に語っている。
努力することを知らなかったためか、どこか達観したところがあり、自分の才能が及ばないところには全く興味をもてなかった。そのため、何かを成し遂げようとすることは無かった。成人し、周囲の予想通り十二魔法士となってもそれが変わる事はなかった。

十二魔法士として

十二魔法士となったそんなクウドを諭したのは、当時、国王の補佐をしていたアビヘルド・スファイアであった。才能があるべきクウドに対して、自身の役割を果たすように忠告したのだった。温厚であり、物静かな印象のあったアビヘルドの忠告を聞いて、アビヘルドという人物に興味を覚える。
王の弟しての立場をわきまえながら、その役目を果たすために熱心に勉強している姿もクウドにとっては新鮮なものであった。
この姿を見て、クウドは私設の魔法塾を開き、後進を育てることを始めている。クウドは魔法を教えるということが必ずしも得意ではなかったので、それなりの苦労を初めて味わったという。物事に執着する性格ではなかったので、厳しく教えたりすることはなかった。逆にそのことが幸いし、普通の魔法学校のところでは落ちこぼれだったり、金銭的理由で魔法を習えなかった者などが多く集まり、隠れた才能を発掘するという私塾として有名になっていった。
こういった出来事から、アビヘルドとクウドはお互いに敬意を払い、尊敬する間柄になっていったという。
当時の王であり、兄クタリアウス・スファイアの死により、アビヘルドが王となった際には、十二魔法士の長となっていたクウドが後ろ盾となり、他の十二魔法士との関係を取り持ってもいた。
権力を集中させようとしていたハリ・ルーヒにより、十二魔法士の長の立場を追われると年齢を理由に十二魔法士の立場も辞するが、その後も、アビヘルドのよき相談相手であったという。
王殺しの事件により、アビヘルドが命を落とすと、それをきっかけにハリが何かを企んでいることを察するが、阻止するまでには至らず。年老いて初めて、自身の限界を知ったという。

関連年表

統一暦880年:クウド・ラスン、生誕。
統一暦960年:クウド・ラスン、死去。


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