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トズム・イジェク

[トズム・イジェク]

統一暦918〜985年
アイセン独立の中心にいた者のひとり。後にアイセン軍の幹部となり、魔動源部隊を設立した。

生い立ち

アイセンで職人の子供として生まれる。幼少の頃より親から技術を叩き込まれる。不器用であったためになかなか技術が向上することはなかったが、教えられたことを知識として習得することは得意であった。
後に親友となるゾホフ・ルリとは、近所で幼少の頃に出会っている。ゾホフは逆に知識を覚えることが苦手であったが、高い技術力を持っていた。
トズムが考え、ゾホフが作るという形になったのはごく自然な流れでお互いの苦手分野を補うことで二人は親友と呼べる関係を築くに至る。

二人が作った物

成人して二人は協力して鍛冶屋を経営することになる。トズムがアイデアを出し、ゾホフがそれを実現した。二人の関係で上手くいったこと、特にトズムが注意したのが、自身のアイデアを強調しすぎないことと、技術者であるゾホフを立てることであった。自分はあくまできっかけにすぎないことを自覚していたこともあったようである。
この二人で作り上げたものとして最も知られているのが、魔法の金属と呼ばれるバダリアを加工するための技術である。この技術の、魔力を何かに蓄えてそれを使う、記録石に使われていた魔力を封じ込める技術を使うというアイデアは、トズムが考えたものであるとされている。ただし、トズムはあくまでゾホフが作り上げた技術だとしている。

親友との別れ

統一暦950年頃にアイセンのサリアリアス皇国からの独立が論じられるようになってくると、トズムはその議論の中心にいた。経営や外部とのやり取りを任されていたトズムは、世界の情勢の中でアイセンの立場に危機感を抱くようになっていた。ゾホフは、そのことにあまり興味が無かったようで、二人の関係が変わっていくのはこの頃からである。
トムズは、強固に独立を唱え、武力での独立も視野にいれていた。そのために、密かに軍を作ろうと画策している。穏健派の中心であったナタ・フーナはこの動きを察知し、それがきっかけで戦乱になることを恐れ、サリアリアス皇国からの独立を宣言し、アイセンを守るための軍を作り、その幹部にトムズを含む強硬派を配置することで、不満を抑えこむことに成功する。
軍の幹部となったトズムはいずれは、戦いが起こると考えて、バダリアを加工するための技術を応用し、魔動源部隊を作り上げる。この頃には、ゾホフとは完全に別々の道を歩むようになっていた。
統一暦973年、アイセン攻防戦では、魔動源部隊は活躍することなく壊滅してしまったが、アストインバーグとの戦いとしては、痛み分けの形で独立を守る事に成功する。
これ以降、第二魔動源部隊の設立、更なる軍事力の強化をトズムは図るようになる。しかし、このことが、アイセンに住む職人たちの反感を買い、職人がアイセンを離れ、徐々に衰退の道をたどることになる。その中には、ゾホフの姿もあったという。
衰退していくアイセンを見ながらも最後まで独立に拘っていたトズムであったが、ふと冷静に振り返ると何を守ろうとしていたのかに思い悩んでいたという。

関連年表

統一暦918年:トズム・イジェク、生誕。
統一暦973年:アイセン攻防戦。
統一暦985年:トズム・イジェク、死去。


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