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アイセン

[アイセン]

鉄の都市と呼ばれる鍛冶職人を中心とした職人の都市。元々はサリアリアス皇国の一都市だったが、大陸戦争時のアストインバーグの侵攻とそれによるサリアリアス皇国の弱体化に伴い何者にも支配されない自治都市として独立する。その後アストインバーグとの間で行われたアイセン攻防戦では、両者痛み分けの形で和解をし、自治を守り抜く。しかし、この事に端を発し、更なる軍事的脅威を恐れたアイセンは軍事力の拡大へと向かうことになる。 そのことに嫌気をさした多数の職人がアイセンを去ることになり、徐々に衰退の一途をたどることになる。
大陸戦争末期になると単独の都市として独立を保つことが難しいと判断し、自治権を放棄し、アストインバーグに従属しようとする。しかし、アストインバーグも衰退の一途をたどっていたために結局共倒れになってしまう。
都市としてのアイセンは滅びてしまったが、鍛冶屋を中心とした職人の間ではアイセンは伝説の都市としてその名を残すことになる。

成立

統一暦800年頃、付近に鉄が産出される鉱山が多く発見され、それを目当てにサリアリアス皇国が都市を築いたのがその始まりと言われる。
当時のサリアリアス皇国は比較的平穏な時代であった。そのため軍事力強化のためにアイセンを築いたのがそれほどの価値を見出せなかった。しかし、そのことが逆にアイセンの発展させることになる。町を築くために集められた多くの職人達が自分達の好きなように腕を振るえることになった。独創的なものが多く作られるようになった。その噂を聞きつけより職人が集まるという好循環を繰り返すことでアイセンは発展していった。
サリアリアス皇国としては苦々しく思ってはいたが、発展し続けたアイセンはサリアリアス皇国にとっては必要不可欠な存在となっていた。結果、サリアリアス皇国内では比較的大きな自治権を持つ都市として存在することになった。

独立への道

統一暦950年頃になるとサリアリアス皇国から独立を論じられるようになってくる。その背景にはサリアリアス皇国が徐々に戦乱への道をたどりそうになっていたからだった。この頃、アストインバーグが建国され、両者の対立が徐々に激しくなりそうになっていた時代であった。戦乱に巻き込まれることを嫌がったアイセン側は独立を望んだ。
サリアリアス皇国は直接的な武力による独立阻止に至ることにはならなかったが強固に反対した。アイセン側もサリアリアス皇国との武力対決になることだけは避けたかったのでそれ以上激しく独立を主張することはなかった。しかし、確実に独立への機運は高まっていた。
大陸戦争が本格的になるとアストインバーグの侵攻によりサリアリアス皇国は弱体化していく。これに伴いアイセンは独立を宣言する。サリアリアス皇国は独立を認めることはなかったがアイセンを従えるだけの力はすでに失われていた。

滅亡への道

独立後、アイセンを支配しようと考えたのがサリアリアス皇国を亡国にしたアストインバーグだった。アストインバーグはアイセンの技術力を手にいれることで自国の軍事力の強化を狙っていた。この結果、統一暦973年、アイセン攻防戦が行われる。
この戦いは両者痛み分けの形でアイセンは独立を守り抜くが、自治のために軍事力を強化する必要に迫られていく。結果、アイセンは軍事力の拡大へと向かうことになる。戦いを避けるために独立を果たしたかったアイセンだったが、独立を守るために戦うための準備をしなければならないという矛盾を抱えてしまう。そのことが多くの良心的な職人の反発を生んでしまう。そして、その職人達の多くがアイセンを去ってしまう。こうしてアイセンは徐々に衰退の道をたどる。
大陸戦争末期になると単独の都市として独立を保つことが難しいと判断し、自治権を放棄し、アストインバーグに従属しようとする。しかし、ときすでに遅かった。アストインバーグ自体度重なる戦乱で疲弊し、衰退の一途をたどっていた。結果、両者は共倒れになってしまう。

伝説の都市

都市としてのアイセンは滅びてしまったが、鍛冶屋を中心とした職人の間ではアイセンは伝説のとしてその名を残すことになる。その背景にはアイセンの都市としてのあり方が自分達の仕事に誇りを持ち、誇りを守るために独立を果たしたり、その誇りにより矛盾を感じれば矛盾に加担しないなど、職人としての魂を感じるものであるからだった。
そのためか、優秀な鍛冶屋の中ではアイセンの人と呼ばれることもある。


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