支配魔法

[シハイマホウ]

ナハト・イヤが使いこなしていた召喚魔法を、二十信徒の双子の竜使いルート・ポイント、ダイナリ・ポイントが評した呼び方。
精神魔法と召喚魔法を組み合わせた物と解釈されていて、幻獣を完全に支配していたと言われている。

支配する力

ナハトは、古代王国の魔法士の生まれ変わりを自称する魔法士であり、多彩な魔法を使いこなすことで知られている。その中でも特に優れていたのが、様々な幻獣を召喚する召喚魔法である。
幻獣を召喚する者の多くは、幻獣と契約を交わすことで召喚魔法を実現していたが、ナハトはその全ての幻獣と契約を交わしていない。
これは、召喚魔法を使う際に、精神魔法を同時に使うことで、幻獣を完全に支配下に置くことで召喚することを可能にしている。
この様子を見た、双子の竜使いルートとダイナリが幻獣を支配している魔法だとして、ナハトが使う召喚魔法と精神魔法の組合せを支配魔法だと名前を付けたのだった。ただし、ナハト本人は自分が使っている魔法を支配魔法と呼ぶことはなく、単に召喚魔法に過ぎないと言っている。

完全な召喚魔法

個々の魔法だけを見ればそれぞれ、個別に存在している魔法である。しかし、それを両方同時に組み合わせて使うことは難しく、並みの者で実践できるものではない。そのためか、ひとつの魔法の分類とはされていない。しかし、召喚した幻獣を完全に使役する力は、普通の召喚魔法の比ではなく、召喚魔法の完成した姿、完全な姿だと考えれているために様々な者が支配魔法の研究を行っている。
二十信徒のニアーティック・ロリアも、ナハトに対抗するために一時期、支配魔法の研究を行っていた。魔法士として名高かったニアーティックが試してみても実現することは出来なかった。ニアーティックは完全であるが、使える者が限られる魔法は不完全な物と負け惜しみと取れなくも無い発言をしている。

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