幻獣

[ゲンジュウ]

その存在が幻のように貴重な存在の獣や魔物の総称。精霊なども含まれることがある。特殊な能力を持つものが多く、その力は召喚魔法として具現されることもある。神話の時代から存在していると言われているが、人や獣人とは召喚魔法以外ではほとんど関わりを持たない。

幻の存在

幻の存在と言われているほど貴重な存在であるためにその生態の多くが謎に包まれている。幻獣の誕生にはいくつかのパターンがあると考えられている。
最も有名なものは獣、魔物、精霊などが本来の寿命よりも長い時間生き抜いた結果、幻獣に変化するというものである。幻獣の間では比較的多く存在が確認されている翼龍などがそうであるといわれている。
二番目に有名なものは巨大な魔力が集まりそこに意識が生まれ生命体となった物である。このタイプは存在としては精霊と同等な物と考えられている。魔力に宿った精霊といわれることもある。
三番目としては複数の獣や魔物、精霊などが何かをきっかけに合成獣として生まれ変わったものがある。このタイプは自然に生まれるものとしては本当にごく稀な存在であると考えられている。人為的な手段によってこれを実現しようとするものが多くいたが、その行為自体が生命をもてあそぶ行為だと忌み嫌われることが多い。そのためあまり表立って研究されることは少ない。

生息地

種類によって生息地は異なるために一概にどこにいるということは出来ない。しかし、幻獣というくくりで観れば、人や獣人がほとんどいない場所、住む場所が困難な場所を根城にしているというのが一般的に言われることが多い。また、一度住み着いた場所からは離れないという傾向もあり、住処を見つけることが出来れば出会うことは可能であるといわれている。ただし、たどり着くには容易でない上に敵とみなされる場合も多いために実際に出会うことは困難である。

人との関わり

基本的には人や獣人とは異なった生活をしているために相互に関係して生きてきてはいない。ただし、幻獣には特殊な力を持つ者が多いために召喚魔法としてその力を利用することはあった。厳重の力を具現化する召喚魔法は強力な者が多いが幻獣自体と契約をする必要があるために誰でも出来るといった類のものではない。
その存在が貴重であるというだけで、幻獣を狩ることを生業にするものもいる。多くは幻獣を狩ることで莫大な金銭を得ようとする者であったが、幻獣は神聖視されることが多いためにそういった者達は嫌われることが多い。