精神魔法
[セイシンマホウ]
魔法の一種。精神に作用する魔法で、集中力を高めたり、気分を高揚させ士気を上げたり、逆に相手の集中力を乱したり、士気を下げたりする。精神に作用する魔法であることから、魔法を使う側よりも使われた側の精神状態に影響されることがあり、それにより思わぬ結果となる場合がある。
おまじないとして
精神に作用する魔法で、言魔法の一種であったと云われている。自分の集中力を簡単に高めるために、簡略化したコトノハをおまじないのように唱えていた物が、その最初でやがて精神を司る魔法へと変化していった。
言魔法のひとつである心唱は精神力を高める魔法で、その名残であると考えられている。
不安定な効果
魔法全般においては、魔法を使う者の魔力と技術が絶対的な力の大きさとなると言われている。しかし、精神魔法に関しては必ずしもそうではなく、魔法を使う側ではなく、使われた側の精神状態により与える効果が異なってしまう。精神的に強い者に対しては、それほど強い効果を与えないが、精神的に弱く繊細な者に対しては通常より強い効果を与えることがある。例えば、戦場において、戦線が有利で展開して士気が高い場合に、さらに士気を上げるために精神魔法を用いれば容易に士気を上げることができる。逆に、負けが込んでいる場合に士気を上げるために精神魔法を使ってもそれほど効果が得られない。
そのため、あまり安定した効果を得られなく、使い勝手としては必ずしもよくない。
生まれる悲劇
かけられた相手の精神状態により影響を与える魔法であるが故に悲劇的な結果を生むこともある。悲劇的な結末となった事件としては、トーレグリの戦いにおけるニー・プドの部隊の消失および全滅となった事件や、意図しない精神魔法の効果で多くの者が自ら命を落とすことになった七界の魔女事件などがある。
これらの事件からあまり精神魔法を使う者はあまりいなく、いても周囲からは奇異の目で見られることが多かった。
究極の形
精神魔法の究極の形としては、相手の精神を完全に乗っ取ってしまうことだと考えられている。その力を持つと言われたのが、伝説の悪魔の魔風の力を持つ爪を持つ者である。
そのため、この力が精神魔法の発展形とも原形だと言われることもある。
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