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統べる者

[スベルモノ]

世界を支配していると言われる存在。
神話の時代以後に現れ、がいない世界をすべて司っていると言われている。
すべての者がその存在を信じているわけではなく、ごく一部の者がその存在を信じている。

全知全能の存在

神魔法などにより、その存在を確認できる神とは待ったく別の存在で、その存在は非常に曖昧なものである。
統べる者という言葉は、この世界で広く一般的に知られているが、その存在を信じている者はあまりいない。
元々は、ある不可解な現象が起きた時に、その現象の理由付けをするために生まれた表現ではないかと考えられている。それが、徐々に不可解な行動をした者に対して、その行動の理由を説明するために統べる者が命じたとか、操ったという言い方をするようになる。大部分の者は、それは不可解で理解できないという状況を説明するだけに用いられているが、言葉が成立した事でその存在を信じる者も現れてくる。
信じている者たちによれば、神とは異なる世界の全てを支配している存在で、世界の安定を守るために様々な干渉をしてきているという。

操られる者

統べる者を信じている者は、歴史上に名前の残っている者はほぼ全て統べる者の思うとおりに行動していると考えている。
最も、その影響を受けたのは、大陸戦争のきっかけとなる、王殺しの事件を起こしたアクレ・ウィンドウだとされている。アクレの行動は、多くの謎を残しているため、統べる者に操られていたといわれている。
他にも、ヒコ・アイデントロジ・ギンなどの名前も挙げられていて、ロジは幻の塔で啓示を受けた相手が統べる者ではなかったかと推測している。ただし、ロジは統べる者の存在自体には懐疑的であり、そのことは生涯を通して変わっていなかった。ロジは、統べる者のように、世界に干渉して何かをしようとしている存在がいるという意味でその言葉を残したとされている。
歴史に名を残し、理解が出来ない行動をした者はほぼ全て統べる者に操られたといわれる。しかし、後の時代になり、研究が進むみ、その当時は不可解とされていた理由が少しずつ明らかになることもある。合理的に理由が明らかになってくると途端に、その者に対して統べる者は実は何にもしていなかったという結論になることもある。

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