マ・ミ・シュアン
[マ・ミ・シュアン]
傭兵の集団。アストインバーグに組していたことでも知られている。統一暦984年に起こったエザの惜別のきっかけとなったのがマ・ミ・シュアンの反乱である。
成立
統一暦970年頃、傭兵であるブイ・コトリを中心に結成された。大陸戦争が激化していく中でアストインバーグが簡単に使える兵を欲しがっていたことと、職にありつきたい傭兵の思惑が一致したしたことで、アストインバーグの当時の皇帝アカネ・ヤヨイが関わっていたといわれる。
信条
970年の同盟(俗称:アカネ同盟)でポストマーズに対して同盟軍を派遣することが決定するとアストインバーグは主力部隊を派遣することはしなかった。代わりに派遣されたのがマ・ミ・シュアンであった。アカネはこの戦いでポストマーズを滅ぼすことを考えてはおらず、マ・ミ・シュアンを人数合わせとしてしか考えていなかった。結果的に同盟軍は敗れたが混乱を演出するという、アカネが目論んでいた目的に対しては、マ・ミ・シュアンは予想以上の働きをしていた。
これは、傭兵の特性とも言うべきもので、傭兵にとって最も大切な物は金で、その次に自分の命、その次に戦いの勝ち負けと考える者が多いことにその原因があったとアカネは考えた。
勝つつもりがない戦いに際して、無駄に命をかけることはせずに、少しずつ負けて戦いを長引かせ金を稼ぐという事がマ・ミ・シュアンの者達にとっては重要な事であった。
アカネはこの事をより理解し、マ・ミ・シュアンを手元に置き便利に使うようになった。
反乱
正規の部隊で戦うことの出来ない相手や、負けを演出しなければいけない相手など、マ・ミ・シュアンは都合よくアカネに使われるようになっていく。これに対して、中心人物であるブイは金銭的な条件さえ満たしていれば何も文句は言わず命令に従っていた。しかし、あまりに身勝手に自分達が使われることに反発を覚える者も一部にいた。中にはアストインバーグを支えているのは自分達でもっと金銭を要求してもいいと主張する者もいた。アカネはマ・ミ・シュアンはあくまでアストインバーグの仕事を請け負っているだけで嫌ならば他に行けばいいと考えておりこれらの要求を一切相手にしなかった。
相手にされないことを面白くなかった一部の者がアストインバーグの正規軍を挑発、襲撃し、死傷者を出す事態になる。これがアカネ・ヤヨイの逆鱗に触れた。
すぐにマ・ミ・シュアン討伐を命じるが、これに反対したのがアカネの協力者であり23体の魔の者のひとり視線を持つ者であった。視線を持つ者は話し合いで解決するべきではないかと提案した。
しかし、怒りが収まらなかったアカネは視線を持つ者を自らの手で殺害するというエザの惜別と呼ばれる事件を起こすと直ちにマ・ミ・シュアンを討伐。結果、マ・ミ・シュアンに所属していた傭兵は全て殺されてしまうことになる。
関連年表
統一暦970年頃:マ・ミ・シュアン、ブイ・コトリを中心に結成。統一暦984年:マ・ミ・シュアン、反乱を起こしアカネ・ヤヨイによって討伐される。
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