ラティミア・ミア
[ラティミア・ミア]
統一暦1477〜1588年狼系獣人ゾルフ族の者でセーブイの森の守り手。人であるバーバ・イドセと結ばれたことから、ゾルフ族と人が積極的に関わるようになったきっかけを作った者としても知られている。
生い立ち
狼系獣人であるゾルフ族の子供として生まれる。勇敢な戦士が多いゾルフ族の中では当然のように戦士となるべく育てられたという。人など他者との関わりを避けていたゾルフ族では戦士とは、戦いに向かう者ではなく、守るための者であった。ラティミアもその考えをしっかりと受け継ぎ、成人するとセーブイの森の守り手としての役割を負うようになる。森の守り手として
セーブイの森の守り手の役割は大きく3つあるとされている。ひとつは、ゾルフ族に危害を加えようとする者を排除すること。ふたつめは森の動物や森自体に危害を加えようとする者を排除すること。そして、みっつめが森に迷った者を助けることである。これらを基本的には姿を見せずにやる事が森の守り手の役割であった。ラティミアはそれを忠実にやり遂げていたが、統一暦1510年のある時、人の子供が道に迷っている姿を見かけた時に、その子供を助けるために姿を見せてしまったという。ラティミアとしては、その出来事はあまり話したくない失敗の出来事であると考えていたが、その子供を無事に助け出せた事に関してはほっとしていたようである。そして、この出来事が後のラティミアやゾルフ族の運命を大きく変える事になる。
再会
統一暦1526年、ラティミアはバーバと出会う。後に、統一暦1510年の時に助けた子供であることを知るが、バーバはその時に助けられたことがきっかけでセーブイの森に興味を持ち、ゾルフ族に興味を覚えるようになり、苦労しながらセーブイの森の奥にあるゾルフ族の住処にたどり着いたのだった。ゾルフ族は人と積極的に関わる事はしていなかったが、悪意のない者に対して敵対心を抱く事もなく、バーバの事を歓迎したという、そして、その世話係としてラティミアと出会ったのであった。昔の助けられた事もあったのか、生活の中で二人の関係は深まり、結ばれて子供が出来る。
外部との関わり
統一暦1538年、バーバが森で迷ったメピロ・スィードを助けた事をきっかけとして、外部との交流を積極的に進める事を提案すると、ラティミアもこれを支持して協力する。ラティミアは自分とバーバの関係を示して、この先のゾルフ族の発展のためにも交流が必要であると説いたとされる。関連年表
統一暦1477年:ラティミア・ミア、生誕。統一暦1510年:ラティミア・ミア、バーバ・イドセを助ける。
統一暦1526年:ラティミア・ミア、バーバ・イドセと再会。
統一暦1588年:ラティミア・ミア、死去。
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