セーブイの森

[セーブイノモリ]

セーブイアンとセーブイツアの間にある広大な森。
深い森であるため迷いやすいが、ゾルフ族が作った抜け道を通れば半日程度で抜けることが出来る。
ゾルフ族が森の外部との交流を積極的に行うようになる前までは、秘境とされ、遠回りの森と呼ばれていた。

秘境と呼ばれた森

セーブイアンとセーブイツアの間に広がっている森で古くは森の深さから秘境と呼ばれていた。狩りなどで森の一部に入ることはあったが、森の奥深くに入ると迷って出てこれない、獣型の魔物が多数存在しているとも云われ基本的には恐れられていた。
このことを耳にしたゾルフ族は、人目を避けて暮らすことを望んでいたこともあり、森に住み着いたと言われている。
ゾルフ族は人と敵対していたわけではなかったが、積極的に交流を持とうとはしなかった。そのため、森に入った人に対して道を迷わせて、森の中に入り込まないようにするなどしていた。このためか、ゾルフ族が森に住み着いてからは、森の中で迷う人は多かったが行方不明になる者はそれほどいなかったといわれている。ただし、何が原因でそうなるのかが、明確でなかったためにセーブイアンに住む者にとっては不気味な現象だと捉えられていた。

遠回りの森から近道の森へ

セーブイアンとセーブイツアは直線距離では半日程度の距離と言われていたが、その間にはセーブイの森が存在している。
秘境とされていたセーブイの森の中は深く日差しなどがさえぎられるために方向感覚を失いやすく迷いやすい。そのため、セーブイアンとセーブイツアを安全に行き来するためには大きく迂回する必要があった。この経路をたどった場合、３日から４日程度の時間がかかったため、セーブイの森は遠回りの森と呼ばれることもあった。
ゾルフ族と理解を深めたバーバ・イドセ、森で迷ったメピロ・スィードとの関わりで、ゾルフ族が外部との交流を積極的に深めるようになると、自分達が作った森の抜け道が開放されるされるようになり、セーブイアンとセーブイツアのふたつの町を行き来するには半日程度の時間で済むようになった。
ただし、ゾルフ族が住んでいるところに到達するには森の奥深くに入る必要があり、ゾルフ族か、森に詳しい者の案内がないと到達するのは難しい。