マト・リオーブ

[マト・リオーブ]

統一暦前？？？〜？？？
ジャピリアに伝わる火付けの伝説に登場する者。

生い立ち

マトは語り継がれる存在ではあるが、その詳細についてははっきりした物がない。ジャピリアの成り立ちや火付けの歴史の中から推測されるのが、統一暦前であるという事ぐらいである。勇敢な者であったことは間違いないが、特別に優れた者であったわけでもないと考えられている。後の行動から後先考えない性格であったとも言われている。

マトの伝説

マトはジャピリアが火山の噴火により危機に瀕した時に、危機を救うために、火山の原因と考えられた巨人退治に赴く。しかし、そこで火山の原因が巨人ではないことを知る。
困り果てたマトであったが、その時に巨人がマトが持っている火の精霊ファ・ファーンの力を宿したお守りの存在に気がつく。マトは誰にも内緒でその場を訪れていたが、マトの妻はその事を察し、密かにマトの身を案じ、ファ・ファーンの力を宿したお守りを荷物の中に潜り込ませていたのだった。
その力を使えば火山の噴火を抑えられるかもしれないと言う巨人の言葉に従い、マトはお守りを火山に投下し、噴火を沈静化する事に成功した。
ジャピリアに無事に戻ったマトはこの話をして、火付けの儀式が始まるようになったという。そして、この儀式によってジャピリアには、長い平穏が訪れるようになったという。

普通の者

マトの描かれている姿が英雄的で無い事が特徴であると指摘する者もいる。それによると、その事がジャピリアに住む者たちにとっては好意的に見られている理由であるとされている。大きな困難を乗り越えるために、必要な物はわずかの勇気であり、他者を思う心であることが、マトの話の中には秘められていて、それはジャピリアが決して恵まれているとはいえない環境で、その中で生きていくために必要な物を現しているのではないかと推測している。

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