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ファ・ファーン

[ファ・ファーン]

火に宿る精霊でその容貌から火の子と呼ばれることもある。火という生活に欠かせないものに宿る精霊であることから広く信仰されている。

特徴

火に宿る精霊で、燃えている真っ赤な炎の髪で、手足に長い爪があり、幼い子供の姿をしている。その姿から、火の子と呼ばれることもある。
日常生活において欠かせない、火に宿る精霊のため広く信仰されている。このことが影響しているのかは定かではないが、性格的に大人しく、意思疎通が容易であり、使役することも比較的簡単に行える。
このため、召喚魔法としては基本的な魔法として分類されており、その扱いやすさから多種多様な魔法に応用されている。
ただし、火という扱い方によっては危険な物でなるため、重大な事故を生む原因になることもあり、扱いには十分な注意が必要となる。
水の精霊メテ・メとは反する力を持つために相性は余り良くない。

信仰の対象として

広く一般的に信仰されているが、特定の地域では神と同等、またはそれ以上の扱いで神聖なものとして扱われている。
そういった場所として有名な所としてはジャピリアがある。ジャピリアは火山に囲まれた場所にあるため、その火山を抑える存在としてファ・ファーンが崇められている。年に一度、火付けと呼ばれる儀式が行われ、この儀式の中で、ファ・ファーンを呼び寄せて巫女に憑依させることで、火山の力を抑え、一年を無事に過ごせるようにという願いを込めている。

能力を増すために

まれに相性が良い者に取り付き、その者の火炎系の力を上昇させることがある。火を扱う魔法は攻撃的で実践的な魔法が多いために、それを意図的に行おうとする者も多い。
しかし、多くの場合失敗し、大怪我や死に至るケースも少なくはなかった。
そういった人物のひとりにドッグ・ファ・ヒームがいた。ドッグは魔法の素養を全く持たない人物であったが、余りある体力と精神力を持っていたので強引に自身の体内にファ・ファーンを取り込むことで魔法を使える力を得ようとした。結果、ドッグは大やけどを追ったが、ファ・ファーンを体内に取り込むことには見事に成功した。しかし、ドッグは魔法を使えるようにはならず、より強い体力と精神力、そして、皮肉にも火を完全に封じ込める力を手に入れた。


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