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ドッグ・ファ・ヒーム

[ドッグ・ファ・ヒーム]

統一暦1012年〜1040年
魔法は全く使えなかったが魔法士を自称していた人物。
魔法を扱うために火の精霊を体内に取り込んだことでも知られている。

生い立ち

大陸戦争の暗期に魔法士の七番目の子供としてコアデアスに生まれる。他の兄弟と共に魔法士となるようにと育てられるが何一つその素養を見せなかった。逆に剣術や体術などでその力を発揮し、戦士としての能力を発揮し始めていた。
しかし、魔法士となる事を望んでいた親により、やがては魔法の才能を発揮することになるはずだと教えられ、ドッグ本人もそう信じて育つようになる。

得た力

統一暦1030年、18歳になっても魔法を全く使えないことにさすがにあせり始めたドッグはある噂話を耳にする。
火の精霊を体内に取り込むことで魔法の能力が向上するというもので、魔法が使えない自分がやれば魔法が使えるようになるのではないかというものであった。
非常に危険な事であるということも言われていたが、ドッグは自分が魔法を使えるようになることを夢想するとその誘惑を拒否することはできなかった。
ドッグは当時の親友であり、魔法士であったギア・シアテに火の精霊ファ・ファーンを魔法で召喚してもらい、それを体内に取り込んだ。ギアによれば、ファ・ファーンを手で捕まえて飲み込んだという。
飲み込んだ瞬間、全身が燃えるように赤く染まり高熱を発しすぐに倒れてしまった。慌てたギアが手当てを始めるが、手に負えず、結局、高度な魔法の治療が行える魔法士の所へ担ぎ込まれた。重度なやけどを負い、生命の危機に陥ったが、本人の体力と精神力がその危機を乗り越えた。周囲の者、特に家族はその行動に呆れていたが、本人は気にせず、回復して魔法が使えるようになることを夢見ていた。
数ヵ月後、無事に生還したドッグは自分が得たであろう力を試そうと魔法を試みるが、以前と変わらずに全く魔法が使えない状態であった。
逆に変化があったのが、元々自身のあった体力と精神力、そして、皮肉にも完全に火を封じ込める力であった。

封じ込める力

25歳を過ぎても変わらずに魔法は使えないままであったが、自身の体内に火の精霊を封じ込めていたことが自信となっていて、魔法を使えないことを気にするでもなく魔法士を自称していた。
しかし、周囲では魔法士として見るものはおらず、火の魔法を封じ込められる戦士として評価されるようになっていた。
この頃、フーバソオとの戦いが激しさを増してきた時期であり、守備隊の一兵としてドッグの力は重宝されるようになっていた。
統一暦1040年、28歳の時、それまでで最大規模の攻撃にさらされることになる。
燃えゆく町並みを見ながら、ドッグはその全ての力を発揮し、町の延焼を防ぐが、その時に自身の体内に封じられていた精霊の力を使い果たしてしまい命を落としてしまう。
そのため、実際には火の精霊を取り込んだ際に、命を落としていて、火の精霊の力がその命の代わりとなっていたのではないかと言われている。

関連年表

統一暦1012年:ドッグ・ファ・ヒーム生誕。
統一暦1030年:ドッグ・ファ・ヒーム、火の精霊ファ・ファーンの力を体内に取り込む。
統一暦1040年:ドッグ・ファ・ヒーム死去。


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