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魔龍斬

[マリュウザン]

魔を斬り、を斬ると言われる長身で細身で軽い剣。
二十信徒ファウス・バートムが所有していたことでも知られている。

細身の剣

統一暦500年頃に作られたと言われている剣。
長身で細身で軽く、斬ることに主眼を置いた剣で使い手によって威力が全く異なる。斬る点を見極めることが出来る者であれば、その一点を狙い定めて斬ることで絶大な威力を発揮することが出来る。しかし、何も考えずにただ力任せで闇雲に斬るだけでは何も斬ることが出来ないと言われるほど繊細である。
魔龍斬を使いこなすには力ではなく、技であり、心であると言われる。この剣を極めた者は、高速に剣を操り、敵に斬られたことすら自覚させないという話も残されている。

継承の歴史

ファウスが生まれた一族に代々伝わっていた剣である。一族で最も優れた剣の使い手がその所有者として選ばれることになる。ファウスは最年少の13歳で継承者となっているが、最もこの剣を使いこなし、伝説の使い手と言われるのが、2代目の継承者であったル・ミリ・スンである。
ル・ミリは高速で正確に魔龍斬を操ることに長けており、何度斬り込んでも、ひとつの傷しか相手に付けなかったといわれている。
ファウスがヒコ・アイデントの仲間となった時に、一族に魔龍斬を戻そうとしたが、相応しい継承者がいないと断られる。
継承するに相応しい者が現れたら返すという約束をして、そのままファウスが魔龍斬を所有し続けることになる。
ファウスは生涯この事を気にはしていたようだが、激化する戦いの中で魔龍斬を失うわけにもいかないという思いもあったようである。
結局、誰にも継承させることなくファウスが生涯持ち続ける。ファウスは自分が死んだ後、一族の元へ魔龍斬を返すようにと遺言を残していたが、それも固辞されファウスと共に埋葬されることになり、継承の歴史は途絶えることになる。

関連年表

統一暦500年頃:魔龍斬、作られる。
統一暦1055年:魔龍斬、ファウス・バートムと共に埋葬される。


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