始原魔法

[シゲンマホウ]

５つに分類された魔法のひとつ。
神魔法と同様に神話の時代から存在していたと言われる魔法。
全ての魔法の元になったといわれることから始原魔法と呼ばれる。

最初の魔法

全ての魔法の元になったといわれる魔法で、そのため始原魔法と呼ばれる。
魔法の基本となる、三つの動作、魔力を膨らませる、固める、広げるから成り立っている。
まず、自分の中に魔力が存在していることを明確に意識することが重要だと教えられている。この点を特に疑問を持たずに、はっきりと意識することができると比較的すんなりと魔法を使うことが出来るようになると言われている。
ここで苦戦すると魔法が苦手になるか、逆に魔法の真理を追究するような偉大な魔法士になるかどちらかだと言われることもある。
相手を攻撃する魔法の基本となるのが、魔力を膨らませることで、膨らんだ魔力を前方に放出し、その魔力を攻撃相手にぶつける。
身を守る魔法の基本となるのが、魔力を固めることで、体全身又は特定の部分の魔力を固めて守備力を向上させる。
体力などを回復する魔法の基本となるのが、魔力を広げることで、魔力を全身に広げることで体の回復力を向上させる。
この３つが円滑にできるようになると、他の魔法もこれを応用した形ですんなりと覚えることができるといわれている。
そのため、魔法を初めて習う者の多くはこれらの動作の習得から入ることが多い。

魔法の応用

魔法の基本として習得した３つの動作を応用して高度な魔法を使うことができる。
例えば、放出する魔力に火や水、氷などの属性を与えることで様々な攻撃魔法となる。また、特定の部位に魔力を広げたり、固めたりすることで、その部位の能力を向上させる間接的な魔法を実行することもできる。例えば、腕に魔力を集中することで、攻撃力を上げたり、足に魔力を集中することで素早さを上げたりすることが可能になる。

学術的な区別

魔法を学問として研究する者にとってはどこまでを始原魔法とするのかは議論が分かれている。最初の魔力を操る基本的な動作までという者がいるが、それである場合、その基本的な動作を魔法と呼べるのかという議論になる。
また、ある程度の応用魔法を含めた場合、どこまでという境界線を定めることが困難になってしまう。
そもそも魔法を学問的に区別すること自体があまり意味が無いという結論に陥ることが多い。

成り立ち

フィーフォ族と精霊と人の物語として伝わるセススラの歌として、始原魔法が生み出されたきっかけの物語が語られている。
この歌の前半でフィーフォ族と精霊と人の関わりが述べられ、後半では３つの基本動作の上手くやるコツが述べられている。