魔法生物
[マホウセイブツ]
魔法により命を与えられた生命体。作り出すのは膨大な魔力と高度な魔法の技術が必要となる。
生み出される命
魔法生物は体と核と生命から作られている。体は魔像のように泥や粘土、石などの鉱物で作られている物や、贋魔物のように死んだ魔物の体などを使う物などがある。
核には作り出す魔法生物の性質を与える物で、魔物の牙や集魔石を使うことが多い。
核を体に埋め込み、その核に魔法をかけることで生命を与えて魔法生物が生まれる。
そのため、核が壊されると生命を失うことになる。
改良の経緯
魔法生物の存在は神話の時代より語られているが、その姿はその後の物とは大きく異なっている。神話の時代の頃の魔法生物は、体、核、生命の区別無く、全てを魔力で創られており、自我を持ち、完全に自立した意識を持っていたとされている。
しかし、そのためには膨大な魔力と高度な魔法の技術が必要となる。また、自我を持つが故に製作者の意図通りに動かすことができないという問題もあった。神話の時代ではそれが問題になることは無かったが、古代王国時代に魔法生物を自分達の代わりに働かせることが主流となると、これを改良した物が考えられるようになる。
最初に考えたのが魔法生物を作り出すために、体、核、生命の3部分に分けることだった。それぞれに適した材料を集めることで必要となる魔力を抑えることを考えたのだった。体、核に関してはいくつかの試行錯誤の結果、代替に値する物が見つかったが生命に関しては結局見つかることはなかった。しかし、自立した意識を持たらすことは必ずしも必要ではないとされ、簡単な命令をいくつか実行するだけの魔法を組み込むという方法が模索された。この方法である程度必要な魔力を抑えることに成功したが、絶対的な魔力の量を抑えることは出来なかった。また、自立した精神を持たないためか短期間しか機能しないという問題も生まれている。
こういった経緯から本来の魔法生物とは別物であるという考え方を持った研究者も多く、神話の頃に創られた魔法生物を作り出そうと試みる者も多い。
不死族との違い
不死族は一度滅んだ者を復活させているのに対して、核となる物を媒介として新たに命を吹き込んだものという違いがある。魔法生物に対して多少なりとも知識がある物にとってはその差は明白であるが、一般的にその差が知られているわけではない。
また、体として元々命のあった物を使った場合には、魔法生物を作ろうとして不死族が生まれてしまうということもある。
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