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クー・カキエ

[クー・カキエ]

統一暦717年〜728年?
クミタフリアに住んでいた少女。彼女の死がクミタフリアの禁忌の事件の発端となった。

生い立ち

クミタフリアのごく平凡な農家の娘として生まれた。クミタフリアでは平均的な生活で取り立てて裕福な家庭ではなかったが、日々の生活に困るほど貧しくもなかった。
大人しい性格であり、特に目立つようなこともなかった。強いて言えば少しだけ信心深く、これは母親の影響であったと考えられている。

クミタフリアの禁忌の発端

11歳の時に、母親が過労から病に倒れる。病自体はたいしたことが無いものであったが、それまで元気に過ごしていた母親が寝込んでいると言う事実はクーには衝撃的であった。その母親がすぐに良くなるようにと近くにあった神殿へと通い祈りを捧げる。
このときに神官であるバフル・ビーロに出会っている。バフルはクーの純真な願いに心を打たれて共に祈りを重ねる。
この祈りのおかげもあったのか、母親はすぐに元気を取り戻した。喜んだクーはお礼の意味を込め再度祈りを捧げにバフルの元を訪れる。
その帰り道に悲劇が起きる。帰り道にある丘から転落するという事故にあい命を落としてしまう。
この死を嘆き悲しんだ母親は自分の命に代えてクーを生き返らせたいと望み、その願いにに応えたいと感じたバフルによってクミタフリアの禁忌が引き起こされる。

事件後

バフルの上官であったクイット・スタルにより事件は終わりを告げられたが、その際にクーの死体は見つからなかった。これにより様々な憶測が生まれることになる。
中でもバフルによる蘇生が実は成功していたのではないかというものが多かった。その噂に真実味を加えたのが、クーを見たと言ういくつもの目撃情報であった。更にクイットが多くを語ることはせず、数年後に姿を消したことがその噂に拍車をかけることになる。

幽霊話

クーの悲劇と噂話はいくつもの尾ひれをつけて伝わることになり後々に幽霊の話として語り継がれるようになる。
クミタフリアから少し離れた漁村でクーを名乗る少女が現れ村を襲う災いを予言したが誰もそのことを本気と思うものはいなく村が滅んだ、ある山村で大きな荷物を持つ少女がいて村人が話しかけるとクーを名乗りその荷物を見せてもらうとクイットの首であったなどの話がいくつも伝わっている。
これらの話の大半が具体性の乏しさから嘘だと思われている。
しかし、統一暦803年にクーを名乗る老婆がクミタフリアの神殿に現れ、砕けた無彩の杖を奉納したという記録が残されている。この老婆は杖を納めると淡い光の中に消えたとされていてその後の消息はつかめていない。このときに納められた無彩の杖は、その後の調査でクミタフリアの禁忌の時に失われていたものであったことが確認されており、やはりクーは生きていたのではないかという推論が活発になった。


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