シュイ国
[シュイコク]
アガースイヌ大陸の西に位置する統一暦290年頃に成立した国。三古国のひとつであり、西の富国と呼ばれている。
恵まれた気候と資源を背景に巨万の富を築き上げた国である。その資金力を背景に他国への介入を繰り返し、更に自国の利益をあげている。
成立
温暖な気候に恵まれていたアガースイヌ大陸では古くから多くの人が住んでいたが、その恵まれた環境のおかげで比較的争いごとが少なかったこともあり、統一暦250年頃まで小さな集落のようなものはあったが国というほどのまとまりを持ってはいなかった。しかし、統一暦270年頃から他の大陸との関わりが徐々に大きくなってくるとその形は少しずつ変化を生むようになる。
最初、他大陸との交渉を行うのは集落ごとの代表がその役を負っていた。この交渉が集落ごとだったために集落間で競争を生むことになる。この競争が当初は適切に行われていたが段々と過激になっていき、最終的には自分達の不利益を生む結果になってしまう。
共倒れになることを危惧したアガースイヌ大陸の西にあった9つの集落は結託することを約束し、これがシュイ国の原形となった。
統一暦290年頃になるとこれに参加する集落は100を超えるようになり、国として成立するようになる。
調停者
その国の成り立ちから国の代表者は各部族間の話し合いの上で決められることになっている。実際のところは最初から参加していた9つの集落の影響力が大きいが、自国の利益を上げることを優先していること、元々が豊かな環境であるために国内での争いが少ないために、さほど問題となることはない。代表者は調停者とも呼ばれ、主に他国との関わりを調整する。数はそれほど多くないが国内での争いにも関わるがその場合には完全中立であることが求められる。
西の富国
国として成立した後から恵まれた気候と資源を背景に巨万の富を築き上げるが、そのことが他国からの侵略の対象として目を付けられることが多々あった。そのたびに調整者の能力が問われることになる。統一暦338年、場当たり的な対処ではやがて国を滅ぼすことになると危惧した当時の調停者ミカヒル・イウはその資金力を利用しシュイ国の隣りにセ・ディアを建国する。
そして、ミカヒルはセ・ディアを利用する形でアガースイヌ大陸の混乱を演出し、これにより、シュイ国を守るための礎を作ることに成功する。
それ以後、シュイ国は間接的、あるいは直接的に他国への介入をすることにより自国の利益を築いていった。
大陸戦争時、この介入により自国は戦火を避けつつ、多大な利益をあげており、このことが戦乱を長引かせた一因になっているともいわれている。
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