ミカヒル・イウ
[ミカヒル・イウ]
統一暦294〜383年シュイ国の調停者。
生い立ち
シュイ国の役人の家に生まれる。当時、シュイ国はまだ出来たばかりの国であったため、その地位は確固たるものではなかったという。また、シュイ国は裕福で恵まれた環境にあったため、役人になるのは何もできない者だけだと言う目で見られてもいたという。親の真面目に一生懸命働く姿と、世間からの評価の違いにミカヒルは疑問を持つようになっていた。そして、なぜ、自分の親がそんな評価の中で懸命に働き続けたのかを知りたくなり役人の道を目指す事になる。
役人として
成人して、役人となったミカヒルは、自分の仕事が傍目から見ていたのとは違い重要な意味を持っている事にすぐに気がついた。安定していると思われたのは表向きで、裏ではいろいろな物事が複雑に絡み合っていたのだった。そして、それらの物事に自分の裁量で絡める事を知ったミカヒルは実績を積む事でより高い地位を得たいと思うようになる。シュイ国内部では、その当時、役人の地位を低く見ていた者が多かったため、ミカヒルのように野心を持った者はそれほど多くはなかった。そのため、ミカヒルが異例に出世していく姿は奇異に映ったようである。そして、ミカヒルはその地位の最高点ともいうべき、調停者として指名される事になる。
調停者として
シュイ国が巨万の富を築き上げるに従い、そのことが他国からの侵略の対象として目を付けられることがあった。ミカヒルは調停者としてこれに的確に対処していくが、同時に、このまま場当たり的な対処をするだけではやがて国を滅ぼす事になると危惧するようになる。これを解決しようとしたのが、セ・ディアの建国であった。ミカヒルはセ・ディアを利用する事で、アガースイヌ大陸の混乱を演出し、これによってシュイ国を守ると同時に拡大させる事に成功する。
ミカヒルの考えは後の調停者にも影響を与え、シュイ国の礎を築いたものと評される事になる。
関連年表
統一暦294年:ミカヒル・イウ、生誕。統一暦383年:ミカヒル・イウ、死去。
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