セ・ディア
[セ・ディア]
アガースイヌ大陸に位置する小国でシュイ国、ゼルフーイア、ウーテイアに接する。六円者と呼ばれる6人に支配されている国であるため、6人の国と言われることもあった。シュイ国により建国され、アガースイヌ大陸の混乱を演出するが、六円者のひとりが事故で亡くなったことをきっかけに、わずか20年足らずで滅んでしまう。
成立
統一暦338年、シュイ国の調停者ミカヒル・イウにより建国される。その目的は、シュイ国を他国から守るために、アガースイヌ大陸の混乱を演出することであった。ミカヒルはセ・ディアを効率的に操作しやすくするために6人の部下を派遣した。
ミカヒルが派遣したこの6人は特定の分野に優れていたが、それぞれ性格に問題があり、お互いに仲が悪かった者が選ばれていた。万が一にもセ・ディアがシュイ国の敵国となることを避けるためにミカヒルが考え出した措置だった。
この六人が実質的にセ・ディアを支配し、後に六円者と呼ばれることになる。
混乱の演出
セ・ディアに課せられた具体的な役割はゼルフーイアとウーテイアとの間に争いを生ませてアガースイヌ大陸の混乱を演出することであった。そのために、シュイ国からの資金援助を頼りに、両国の重要人物を買収したり、穏健派や良識派を排除するなどの様々な工作を行った。
これらの工作の効果はすぐに現れ、ゼルフーイアとウーテイアの間に緊張感が生まれ、小さな衝突を繰り返すようになる。両国の争いが大きな衝突にならないように、また、衝突の火の粉がセ・ディアやシュイ国に降りかからないように細心の注意を持って工作は続けられた。
しかし、統一暦357年、六円者のひとり、ミッド・セントが事故で亡くなると、残りの5人はそのバランスを保つことが出来なくなり、ゼルフーイアとウーテイアの争いに巻き込まれてしまう。
5人の六円者はシュイ国に助けを求めるが、ミカヒルは黙殺した。
ミカヒルはその結果に落胆したが、失敗することも、計画のひとつではあった。
後にこれらの成果を活かし、間接又は直接的な他国への介入という手段を繰り返し、シュイ国の繁栄を築くという手法が確立されていく。
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