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七界の魔女

[ナナカイノマジョ]

統一暦1260年頃、歌い手であるイズ・エノが呼ばれた呼称。ケスリス・ジョイヌの歌曲「七界の君」から派生した言葉であり、その美しさと妖艶さを持ち、魔性の女と呼ばれていたことから魔女と呼ばれるようになった。

美の追求

大陸戦争が終結して以後、世界は比較的安定した平和の時代に入っていた。特に大陸戦争から200年が過ぎようとしていた1250年代、演劇や書籍といった芸術面・文化面の発展が著しかった。その中で巻き起こったのが美人論争であり、各地で一番の美女を選ぶというのが流行るなど美の追及というものに対する意識が高まりつつあった。
この時代を背景にして生まれたのがケスリスの歌曲「七界の君」であったこの歌はまだ見ぬ絶世の美女に対しての想いが綴られた歌であり、この歌が流行るのと同時に七界の君と呼べる人物を探すのが流行になった。

魔女の誕生

各地で多くの七界の君が生まれる中、その中のひとりにイズがいた。イズは有名な歌い手であった。
この当時イズには複数のパトロンがいたと噂されていた。その内の数名が不可解な死を遂げていたとも噂されていた。いずれの死も事故として処理されたが、その調査の担当をしていた男もイズのパトロンであったという噂もあった。このため、男を狂わす魔性の女、魔女とも呼ばれていた。
この言葉と七界の君という言葉が組み合わさって七界の魔女と呼ばれるようになった。この言葉には多少なりとも侮蔑の意味合いが込められていたので、イズは公にはそう呼ばれることを嫌がっていたふうであったが、本心ではそれとは逆に喜んでいたと言われる。自尊心が強かった彼女は、美人の中のひとりという意味合いになりつつあった七界の君という言葉をひどく嫌がっており、自分だけの呼称があることを喜んだのだという。
魔女と呼ばれるようになって以後、それまで以上に彼女の身の回りでは怪しげな噂が立ち上るようになってくる。その噂に輪をかけたのが得体の知れない彼女の取り巻きであった。
そして、その噂のひとつが発端となり、七界の魔女事件が起こる。
事件の結末が凄惨であったことからか、事件の後、七界の君、七界の魔女と言った言葉は急速に使われなくなっていく。


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