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エヌル石

[エヌルセキ]

光を帯びる石。バーズイタでは王位継承権を象徴する物として扱われている。

光る石

光を帯びている石で浴びていた光の総量に応じて輝き方が異なる。基本的には光を浴びた量に応じて輝きが異なり、その量が多いほど輝きが増し価値が増す。しかし、光の質により光り方が異なり、強い日差しの下にあった場合は赤系の色を発し、柔らかい日差しの下では橙系の色を発し、儚げな日差しの下では青系の色を発するようになる。
輝く色や輝き方を輝度、光の総量を光度として、エヌル石の価値が決定される。
低輝度のエヌル石は1年もかからずに制作できるので、装飾品などとして利用され比較的手に入れやすく安価で取引が行われている。高輝度のエヌル石は数十年から数百年の年月が必要とされるため、希少価値が高く高額で取引されている。

使われ方

統一暦前の時代、特に古代王国の時代には明かりとして広く用いられていたといわれている。実用的な使われ方をしていたが、室内の照明として使われるようになると次第に室内を彩る装飾品として価値を付加されるようになっていく。
統一暦後も明かりとして使われることもあったが、装飾品としての意味合いが強まり、体に付ける耳飾や首飾りに用いられることの方が多くなっていく。
バーズイタでは、王位継承権を象徴する物として扱われていて、その所有権はトルネオによって争われている。

様々な光

当てられる光の種類や量によって出来上がるエヌル石の輝度や光度が異なるため、様々な光を当ててどのような結果になるかの実験は頻繁に行われている。日差しの強弱や量に関しては古くから研究され一定の結果が出ている。
特殊な光に関しては、いろいろ試されているが安定した結果を得ているとは言い難い。魔力を帯びた光を浴びせる実験や人工的な色の付いた光、様々な色の光を交互に当てるなどをしているが、ごく稀にそれまで見たことのないエヌル石が生まれているが、多くは失敗して弱々しい光を持つエヌル石のみが誕生する。
最も希少価値が高いといわれているエヌル石は暗闇輝石という名前が付けられている物である。暗闇輝石は強烈な光を浴びている状態のエヌル石に闇の光を浴びせて作られた物といわれており、黒い光を発し、光を飲み込むとされている。

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