暗闇輝石
[クラヤミキセキ]
エヌル石の一種。闇の光を浴びせて作られたといわれており、黒い光を発し、光を飲み込む。最も希少価値の高いエヌル石と言われている。黒い光
最も希少価値の高いエヌル石と言われている。黒い光を霧のように発し、じわじわと周囲の光を飲み込む性質を持つ。強い光を当てると周囲の光は一端回復するが、またじわじわと光を飲み込んでいく。光を飲み込んでいくために放置しておくと、周囲の闇と溶け込んでしまい見つけることが困難になってしまう。そのため、価値としては高いが実用性はあまりなく厄介な宝と見られることもある。
闇の光
ハミ・エアは希少品を収集することが趣味な富豪であった。エヌル石に興味を持ったハミは輝度、光度ともに高いエヌル石を作ろうと考える。資金を惜しまずに探索した結果、強烈な光が集まる場所を探し出すことに成功し、実際にエヌル石の制作に乗り出すが、作り出して初めて、希少なエヌル石を作り出すには、数十年から数百年の年月が必要とされることに気がつく。数十年後、数百年後に完成しても自分が見れなければ意味がないと感じたハミは今までにないエヌル石を作り出すことで希少な物とならないかを考え始める。七色に輝くエヌル石などいくつかの珍しいエネル石はすでにあったり検討されていたりしたため、全く逆の性質を持つエヌル石が出来ないかと考え、思いついたのが黒い光を発するエヌル石である。今までにおそらく誰も考えてこなかっただろうとハミはその考えに没頭する。ここで問題になったのが黒い光を発する方法である。
エヌル石は何らしかの光を当てないと何も変化が起きない、暗闇の中に置いたままの状態では何も変化が起きない。このため、闇の光を当てることが出来ないかをハミは考えるようになる。
いくつもの試行錯誤が繰り返された結果、魔法と魔力を帯びた道具を組み合わせることでそれに成功する。
その闇の光をエヌル石に当て始めるが、すぐにエヌル石は変化せず結局10年足らずの年月がかかってしまう。完成した暗闇輝石は黒い光を発し、光を飲み込むというハミの構想どおりの結果を得ていた。この唯一のエヌル石の誕生にハミは満足はしたが、10年という歳月は長く、ハミの興味はすでに別の物へと映っていていた。そのため、あっさりと手放してしまうことになる。
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