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カオ・ナルノ

[カオ・ナルノ]

統一暦931〜999年
テムピリアジホシジの権力者。

生い立ち

テムピリアの為政者であったシアイ・ナルノの三男として生まれる。
寡黙なシアイは多くは語ることはなかったが、その姿を見て育ったカオは自分も人の役に立つような人になりたいと考えるようになる。
シアイはカオのその考えを実現するために、様々な後押しをし、カオもそれに応えて成長していった。
統一暦953年、22歳の時に、ジホシジを治めていたシアイの代理人として、その一部を代行するようになる。

代理人として

カオはシアイの代理人として与えられた役割を着実に果たしていく。しかし、それが自分だけの評価にならないことに少なからず不満を持つようになる。
役割を果たしても、シアイの子供だから、親の七光りだといわれることがあり、それに不満を持ったのだ。悩んだカオが考えたのが、自分の成果を喧伝することだった。シアイと違い、饒舌で派手好きな性格だったこともあり、それに没頭することになる。
仕事としては役割を果たしていたために、シアイもそれに関して特に何も言うことは無かった。
喧伝のおかげか、仕事の積み重ねの結果か、あるいはその両方のおかげで、カオは着実に自分の地位を高め、30歳を過ぎる頃にはシアイが取り仕切るほぼすべての事柄を任されるようになる。
統一暦972年、41歳の時にシアイが他界すると、その後を継ぐ事になり、ジホシジでの地位を確実な物にする。

強調した物

シアイの死後も、カオは職務に関しては、忠実にこなしていき、為政者としては一定以上の評価を得ていた。しかし、職務傍ら、自分の実績やら権力を誇示するようになる傾向は強まっていく。
これに関して、カオの執事ワサ・マーユーは、困った趣味ではあるが、実害がない限りは、周囲に我慢してもらうしかないと言っている。
カオは、その死後まで実績や権力を誇示しようとしていた。そのため、自分の葬儀を大々的に行い、巨大な墓や銅像を建てる事を模索していた。しかし、カオの死後、遺族はそのことを知り、慌てて取りやめたので結局はひっそりと葬儀が行われただけであった。
そんなカオが唯一後悔したのが、黒目の王冠を作ったことだといわれている。テムピリアの王の冠を見て、それ以上の物を作ろうと黒目の王冠を作ったのはいいがあまりにも評判が悪かったことを後悔していた。


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