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龍人

[リュウビト]

幻獣である翼龍により命を授かったと言われる人や獣人。様々な伝承や伝説で語り継がれている。翼龍が人に姿を変えたものと言われることもある。

容姿

龍人の姿はその力を与えた龍の姿を引き継ぎ、緑色の翼龍であった場合には、緑色の肌を持ち、赤色の翼龍であった場合には、赤色の肌を持つ。顔は元のままであるが、大きな耳と牙を持つ。両手、両足には大きな爪を持つ。背中に翼を持つ者もいる。
ただ、普段は元の姿のままで力を出すときのみその姿になると言われている。

存在

幻獣の中では比較的多く存在している翼龍は言葉を多く使うものや温厚な性格のものが多いため古来より人や獣人との関わりが深い。
そのためか、龍人の話は各地で伝わっている。その多くは同じような話で大きく分けると3つに分かれている。そのため、それらの話が全て信憑性のあるものとは言えないと考えられている。ただ、翼龍との神秘的な関係があることは否定できず、龍人の存在自体は否定されたものではなく。多くの者がその存在を信じている。

3つの伝承

まず、ひとつめが蘇りである。
翼龍はその力から神のように崇められていたものが多い。信心深いその地に住む夫婦が幼い我が子を失ってしまうという悲劇があり、その悲しみにくれていると夢の中でお告げがある。そのお告げに従うと失った子供が戻るというものである。
この展開には大概続きがある。数年後、その子供が若者と呼ばれる年頃になると、その地が隣国や魔物などによって危機にさらされる。若者はその危機を自らの命をかけて守ろうとする。すると、自らに眠っていた龍の力が呼び起こされることになる。その力によりその地を救うことになる。しかし、その力が目覚めてしまったことにより、龍人となってしまうとその地に留まることが出来ずにその姿を消すというものである。
ふたつめが入れ替わりである。
性格の良い、又は性格が悪い若者がある日を境にその性格を一変させる。その変化を怪しむ隣人は夜中に出かける姿を目撃し、その後を追う。すると翼龍が出て危険だと言われている場所に若者が向かっていることに隣人は気付く。更にその後を追うと、龍人となった若者の姿を目撃する。慌ててそのことを他の者に知らせるが、誰もその話を信じない。翌日、元の姿で若者が戻って来た事で余計に隣人の言葉を誰も信じなくなる。隣人はそこから逃げ出そうとするが、それは若者によって阻まれてしまう。若者は龍人の姿になって隣人を殺すと、その亡骸を翼龍の元に持っていく。翼龍はその亡骸に命を吹き込み新たな龍人を作りだしていく。やがて、その地に住む者は全て龍人にとって代わることになる。
この話が伝わっているところの多くは翼龍が恐れられている場所になっている。
そして、みっつめが変身である。
人がめったに訪れないような場所に、旅人が訪れる。その旅人に対してその辺りに住んでいた者たちは親切に接する。そのことに感激した旅人は魔除けの祭壇を作りあげる。そこに祈れば災いを避けられると言葉を残し、旅人はその地を去っていく。やがて月日が流れ、その地に天災が訪れる。魔除けの祭壇に祈りを捧げると龍人の姿をした旅人の姿が現れる。そして、旅人はその姿を翼龍に変えるとその天災を消し去ってしまい、その地を救う。この話では龍人は翼龍が姿を変えた者だとされている。
この話が伝わる箇所の多くは獣人の住む場所であり、また、翼龍の姿もあまり見られないところが多い。


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