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黎明記

[レイメイキ]

統一暦1313年に歴史学者カラツキによって発表された歴史書。
当時、滅びていた魔法に関して述べており、その成り立ち、復活の可能性を探っている。

魔法の定義

カラツキは本書においてまず魔法の定義づけを行っている。この本が発表された当時魔法は滅び去ったものとされており、その定義はひどく曖昧なものになっていたためにまずカラツキはこの本での魔法の定義を明確にしていた。
その定義とは魔法とは魔力を使うための技術である、といったものだった。
と、同時に魔力自体は大小の差はあってありとあらゆる物に存在していると明確にしている。

魔法の成り立ち

神話の時代ではあらゆるものの魔力が満ち溢れていたので魔法という考えは存在していなかった。
例えば、火や水を扱う程度のものは何もしないでも出来たという。しかし、必要以上の力を使うためには儀式が必要であった。この神話の時代、星を動かそうとしたこともあるとしており、膨大な魔力を使ってことをなすために大掛かりな儀式が行われたこともあったとしている。この儀式が魔法の最初としている。
こういった儀式を簡略することにより、通常よりも少しだけ大きな力を使うために用いられ、これが魔法として成立した。

魔法の滅びと復活

本書でカラツキは統一暦前の光明期に魔法は一度滅び、晦冥期に再び蘇ったのではないかと推論している。
光明期に入る前の頃になると、魔法を使うことが一般的になっており、このことは魔力の絶対量が減少してきたためだとしている。それに従い魔法を使う者と使えない者との差が出来始め、これを打破するために光明期を創り出したとしている。
光明期により以前と同じように魔法を使う必要が無くなると、魔法は急速に衰退していった。それと呼応するかのように急激な魔力の減少が起こってしまう。
この魔力の減少が起きた原因を多くの者が闇が無くなったせいだとするようになり、このことが逆に晦冥期を出すきっかけとなったとしている。
カラツキは魔力が減少した理由を光明期を創りだし、維持するために大量に消費されたために一時的に枯渇したことが原因だと推察している。この枯渇により今までと同じ方法では魔法として力を発揮することが出来なかったためであるともしている。
そして、晦冥期において復活したのは魔法を使わなくなったことにより魔力が再び回復したためと、少なくなった魔力で魔法を使えるようにするための研究が行われた結果だとしている。

復活の可能性

黎明期が発表された統一暦1313年当時魔法はほとんど失われていた。このことに関してカラツキは魔力を魔法以外に使用されているためであるとしている。この現象をセビアムとして定義している。
その上で魔法が復活する可能性として、全ての魔力を消費するものを破棄することか、ごく少量の魔力でも使える魔法を研究することだとしているが、同時にその二つとも困難であるとも断じている。なぜならば、それほどの対価を払っても得られるものが現状以上のものを生み出すことはおそらくないからだとしている。


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