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ワシモ・ラモ

[ワシモ・ラモ]

統一暦933〜991年
調子が良くついついくだらない嘘をつく癖がある小心者の人物。その性格が災いして妻に逃げられてしまうと子供であるモイ・ラモと共に詐欺師紛いのことをして日銭を稼いでいた。各地を転々としてそんな生活を繰り返していたが、その旅の途中で嘘を持つ者と出会う。ワシモは嘘を持つ者が魔の者であることに気がつかずになぜかそのまま旅を一緒にするようになる。ビアリーンにおいて嘘を持つ者が強大すぎる存在であることに気付かれた時、ワシモは自分とは一切関係無くむしろ騙されていたと主張したことで難を逃れた。しかし、他の町に移動する前にひと稼ぎしようと町の年寄りから金を騙し取ろうとして失敗。更に捕らえられた嘘を持つ者をモイが逃がしたことでその責任を取って嘘を持つ者を殺すように言われる。ワシモは必死の嘘で嘘を持つ者を崖から突き落とすことに成功する。しかし、そのことがモイの反感をうみ、更にその後も改心することなく詐欺し紛いの行為を続け、ついにはモイにも見捨てられてしまう。

生い立ち

幼少の頃から見栄っ張りな一面があり、また調子が良い人物であった。そのためごく小さな嘘をつくことが多かった。本人はその場を言い逃れるためのごく浅い嘘であったはずだが、なぜかそういった嘘が誇大されて拡がることが多かった。しかも、自身は小心者であるが故にそれが嘘であることを明らかにできずに困った局面を迎えてしまうことが多々あった。大人になってもそれは代わらず一目ぼれした後に妻となる女性に対して自分の家はそんなに有名ではないが貴族の家であり、少しばかりの資産家であると吹聴して結婚までこぎつける。しかし、すぐに嘘だということが分かると幼いモイを残して妻は自分の元から去ってしまうことになる。

小心者の詐欺師

妻に去られたワシモは簡単な金儲けの手段として詐欺をすることを思い立つ。しかし、小心者であったワシモは大きな詐欺話で人を騙すことができなかった。結局、使ったのはモイのことである。幼いモイが病気であるが薬を買うお金がないと人の善意に訴えた。人の善意に訴える手段は成果は少なかったが成功率は高かった。こうして、詐欺師としての生計を立てていくことになる。しかし、この詐欺手法では同じところ留まることも出来ずに各地を点々とすることになる。

嘘を持つ者との関係

旅を続ける過程でワシモたち父子は嘘を持つ者とであう。この当時の嘘の持つ者は自身の力を嫌っておりその力を隠しており、そのことにワシモは当然気付くことも無かった。無口な嘘を持つ者になぜか親近感を覚えたワシモは一緒に旅をすることになる。しばらく旅を続けた三人はやがて運命の町となるビアリーンにたどり着く。その町で不幸な事件に巻き込まれ嘘を持つ者は町を守るためにその力を発揮してしまう。そこで初めてワシモは嘘を持つ者が危険な人物であったことに気がつくのだった。
ワシモは自分たちと嘘を持つ者と実際は何の関係もないことを強調すると共に捕らえられた嘘を持つ者をおいて町から逃げようとする。そのための資金を集めようとする。この時、モイは嘘を持つ者を助けようとしていたためにワシモに協力しなかった。そのためにワシモは普段とは違う嘘で町の年寄りから金を騙し取ろうとするがすぐにばれて失敗してしまう。更にモイが嘘を持つ者を助け出してしまい、それが町の人間にばれてしまう。町の人間がワシモとモイを助けるために出した条件が嘘を持つ者を殺すこと。
ワシモは必死に嘘をついて嘘を持つ者を崖から突き落とすことに成功する。この行為にモイは反感を抱く。この出来事の後も代わらずにワシモは同じように詐欺紛いの行為を続けていく、しかし、モイが徐々に協力しなくなってしまう。やがては大人になったモイにワシモは見捨てられてしまう。それでもワシモは生活を改めることなく生きていき、統一暦991年、その日も小銭を稼いだワシモ酒場で酒を飲んだ帰り道謝って崖から転落してその命を落としてしまう。くしくも嘘を持つ者と同じ顛末を向かえることになってしまう。


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