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イツシ・キノカ

[イツシ・キノカ]

統一暦947年〜1019年
アストインバーグの文士。
アストインバーグの第4代皇帝アカネ・ヤヨイの幼馴染。
彼の死後、発見された日記にはアカネが皇帝になるまでの出来事が綴られてあり、アカネを研究するものにとっては貴重な資料になっている。

生い立ち

アストインバーグの山奥に位置するオウスタという小さな村で生まれ育った。ごく平凡な家庭で取り立てて目立つことのない平凡な幼少期を過ごす。オウスタに住んでいた者に取って重大な意味を持つことになるセンドマカとの戦いでは家を焼かれるが幸いにして両親共に無事だったためにさしあたって影響を受けることは無かった。イツシに取って最も影響を与えたのはやはりアカネとの関係である。

アカネとの関係

アカネとは家が隣同士であり、雑貨店を経営していたアカネの両親が多忙の時にはよくイツシの家に預けられていた。同い年の二人はまるで兄弟のように育てられたという。ほんの一月ばかりイツシの方が先に生まれていたが、アカネの方がしっかりしていたためにアカネが姉で、イツシが弟と周囲には言われていた。
センドマカの戦いにおいて両親を失ったアカネはそれ以後イツシの家に預けられるようになる。
アカネがオウスタの復興に積極的に関わるのとは対照的にイツシはどこか冷めた目でその光景を見ていたようだった。特にアカネが義勇兵を集めて義勇団を結成するときには表立っては反対しなかったが快くは思っていなかったようである。
アカネは義勇団によってセンドマカの侵攻を事前に防ぐことに成功すると各地に転戦することになる。このときは、真っ先に反対したという。アカネはそれに反論することは無かったがその決意が揺るぐことはなかったようである。
結局、戦いに参じるアカネを止めることが出来なかったイツシはその後を追いかけていくことしか出来なかった。
アカネが皇帝となったとき、イツシがアカネが何か別の者になってしまったように感じたといい、その後のアカネを追いかけることはしなかった。

その後と日記

アカネが皇帝になったその後、イツシは宮廷文士のリーアス・ゴズに弟子入りする。弟子入りしたイツシは王都に移り住んだが、それがアカネを見守るためであったかは判断が分かれるところである。後にいくつかの作品を発表したがそれほど話題になることはなかった。
イツシの死後、日記が発見され話題となる。その日記にはアカネが皇帝になるまでを淡々とした事実のみを記したものでアカネを研究する者にとっては貴重な資料になっている。反面、文学的価値は見出されずにイツシの作品としては評価されていない。


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