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雨の部隊

[アメノブタイ]

大陸戦争の暗期(統一暦1001年〜1022年)に活躍したイーシュウの部隊。
天魔法を巧みに利用し、幾多の不利な状況を覆したと言われている。

成り立ち

イーシュウは1年の4分の3が雨季に当たり、南方を広大な湿地帯に覆われており、雨に馴染みの深い国として知られている。
そのため、古くから天魔法が使われていて、その利用方法は多岐に渡っていた。
大陸戦争の暗期に入り、イーシュウは南方に位置するキトブクとの戦乱が激しさを増し劣勢に立たされる場面が多くなってきた。危機感を募らせたイーシュウでは、地の利を活かす為に天候と天魔法を利用した戦い方を検討されるようになる。
中心となったのが天魔法を得意とする魔法士ジーニ・コフである。ジーニは同じく天魔法を得意とするアスア・ソクと共に天魔法を用いた戦法を考案し、実際に部隊の設立に動いた。
こうして、統一暦1005年に後に雨の部隊と呼ばれることになる部隊が設立される。この時にはあくまで実験的な要素を含んだ部隊であったため20名に満たなかったと言われている。
少数の人数しかいなかった当初の部隊では大規模な戦いを仕掛けることは出来ず、奇襲に頼らざるを得なかった。天魔法で雨を降らし、雨音の中に気配を消し、攻撃を仕掛けるという物であった。
この試みは想像以上に上手くいき、キトブクの1000名にも及ぶ部隊を撃退することに成功する。
こうして実績を得たことにより、奇襲部隊として注目を集めるようになり、その戦い方から雨の部隊と呼ばれるようになる。

目指した物

雨の部隊の基本戦術は雨を降らし、その雨の中で奇襲をすると考えられるようになっていたがジーニとアスアが最終的に考えていたのは雨を降らすだけで敵を帰らせるというものだった。
雨が降れば、雨の部隊の奇襲がやってくると考えれば、敵は雨を恐れてイーシュウに攻め入ることが出来なくなると考えたのだった。
これを実現するために段階を踏み、まず、第1段階として雨を降らし奇襲を行う。敵が突然の雨に警戒心を持つようになった時には広範囲に雨を降らす。この時、天魔法だけを利用するだけではなく、気候を利用することで広範囲に雨を降らすことを可能にした。
第2段階として、雨を降らさずに敵に警戒心を抱かせる。これを繰り返して疑心暗鬼を生み出すことで自然の雨により敵を退却させることに成功した。
この雨の部隊の活躍により、戦乱においても天魔法が活用されるようになっていく。
雨の部隊は一定以上の効果をあげるが、天候の変化によりイーシュウ周辺の雨量が徐々に少なくなるという事態に陥り、その結果、天魔法の負担が大きくなるという問題が起き始める。
また、度重なる侵略の失敗をきっかけとして、キトブク内部でも問題を抱えることになり、イーシュウへの侵略どころではなくなったこともあり、雨の部隊は徐々にその役割を終えることになる。
雨の部隊がその役割と終えようとした時期を迎えて、再び天候は元のように戻っていったが、これが天魔法に影響を受けた結果かどうかは判断が分かれるところである。


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