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風呼びの羽

[カゼヨビノハネ]

ハームリアで農作業を始める時期を見極めるために使われたという道具。
スワビルドの羽を使っていて、ギュラ工房によって制作されている。

季節を読む風

ハームリアでは、川の氾濫時期に合わせて農作業を行っている。川の氾濫により、畑に十分な水を分け与えるが、その時に作物がしっかりと根付いていなければならない。そのため、氾濫の時期を見込んで、そこから種を蒔く時期を決める必要がある。しかし、この時期を正確に見積もることは難しかった。この目安となるのが、川の氾濫が起こる前に吹くといわれる湿気を含む風である。ただし、その時期は強風の時が多くその風を見極めることが難しかった。それを見極めるために作られたのが、風呼びの羽である。
ハームリアの指定の場所で飛ばして、その飛んだ距離と向きによってその風が待ち望んだ物かどうか分かるという。

風の見極め方

ハームリアの農民がギュラ工房に風を見極める方法が無いかを相談したことが製作のきっかけになったという。
その時期のことを調べたギュラ工房は、風が吹く時期に現れるという鳥の魔物スワビルドの存在に注目する。そして、その羽が湿気に応じて膨らみ飛行する距離を変えているという事実を知ることになる。その性質を利用して作り上げたのが、風呼びの羽であった。

儲からない仕事

当初、ギュラ工房ではこの仕事を引き受けるかを迷ったという。理由のひとつは作れるかどうか分からなかった点ともうひとつが仕事の割に儲けが得られるかが分からなかったからである。そういう理由により、他の工房から断られていた仕事でもあった。それでも、頼みに来た者たちを無下に断ることが出来ず、とりあえず調査をするということで依頼を引き受けている。
しかし、実際に仕事を引き受けて調査を始めると、ハームリアが国として全面的に協力をしてくれたこともあり、短期間に物事が進んだという。ギュラ工房に断られたらもうどこにも引き受けてもらえないという思いから国が全面的に支援をしたのだとも言われている。
これにより、風呼びの羽が完成することになる。その後、風呼びの羽は爆発的に売れることはなかったが、需要が無くなることはなく、ある程度の個数が毎年売れることになり、ギュラ工房に取っては安定して売れる商品とされたという。

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