ダイクアロス族

[ダイクアロスゾク]

白狼系獣人。希少種族とされている。

白い毛並み

雪よりも白いと言われる白毛が特徴の獣人である。真白な毛は雪のある場所では、雪の白さが保護色となって目立たなくなるが、それ以外の場所では目立つ毛並みである。
戦闘の時にその毛並みに光が当たると、乱反射しキラキラと光り輝く姿は神々しささえ感じるといわれている。

孤独な種族

元々は、普通の狼系の獣人であったとされているが、その中で白毛を持つ子供が生まれたことがきっかけだったと言われる。白毛の子供は代々能力が高く秀でている存在であるとされるが、それ故に周囲から理解されない存在であった。その孤独感から集落を飛び出し、自分達の集落を築いたことがその始まりであるとされる。
その姿を隠したいと願ったのか、雪深い場所でひっそりと暮らしているとも言われているが、その集落の場所ははっきりとは分かっていない。過酷な環境であり、並みの者ではたどり着くことさえ出来ない場所であるとも言われている。
元々の数が少なかったためや過酷な環境に住んでいるためか、その数は多くはならず、希少種族であるとされている。

結束力

数が少ないこともあり、種族の中での結束力は強い。その象徴となるのが、長の存在であり。長は絶対的な存在であり、その命令に従うことで結束力を高めている。
そのため、この地位を巡る戦いは過酷を極めるという。長が死ぬと、長を巡る戦いがはじまる。長になりたい者は自ら名乗りでて候補者となる。候補者となった者は、他の候補者をすべて倒すか、従えるかをしなければならない。
敗れたものは、新しく長となった者に絶対服従をしなければならず、それに従うことの出来ない者は集落を去らねばならないという。
集落を去った者の中には、後に歴史に名前を残している者がいるが、ダイクアロス族自体については多くを語ることはなかったという。このことも例え集落を離れても仲間意識が強いことの現われだと考える者も多い。

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