ルーレタ・メイ

[ルーレタ・メイ]

統一暦９５８〜１０２９年
姿無き殺し屋といわれた暗殺者。

生い立ち

後の職業柄、表立った記録は少ないが、本人の幼い頃の記憶では、厳しく育てられたようである。本人はその詳細を正確に覚えていないが、何かの武道の師範と親が親友だか、親戚だかで、その縁でルーレタは幼い頃からその武道の稽古にはげまされていた。その記憶は酷く曖昧であったが、後々にそのときの身体の使い方が役立っていたようである。
この頃に影写しの才能に目覚めたとも言われている。

最初のきっかけ

大陸戦争の影響が出始めた頃に成人し、兵士にでもなろうと故郷を後にしてニハニカにたどり着く。そこで偶然知り合ったジメ・モタラに荷物を運搬するという簡単な仕事を頼まれる。ルーレタは快く応じたが、その荷物を巡って争いに巻き込まれてしまう。この争いの中で、ルーレタの影写しの才能が覚醒する。そして、その場にいた者たちを全て殺してしまう。その中には仕事を頼んだジメも含まれていた。ルーレタは仕方なく、影写しの能力を使い、ジメのフリをすることにする。しかし、ジメは真っ当な人生を歩んでいた者ではなかった。そして、そのことがきっかけで再び争いに巻き込まれたルーレタは、その時も殺してしまった相手のフリをする。そこで、ルーレタは割り切って物事を考え、その事を仕事にしてしまう。こうしてルーレタは暗殺者となる。

仕事のやり方

ルーレタは自分の安全も考え、殺されたという事実がなるべく公にならないようにしたという。そのために、影写しを使い、殺した相手に一定の期間成り代わっていた。これで、いつその者が殺されたのかが曖昧になった。このことからルーレタは姿無き殺し屋と言われることになった。

年老いてなお

年を重ねても、暗殺者稼業を続けて、生涯を通して、暗殺者であったことが、ルーレタの誇りであったとも言われている。

関連年表

統一暦９５８年：ルーレタ・メイ、生誕。
統一暦１０２９年：ルーレタ・メイ、死去。