ルールアロ
[ルールアロ]
リズイエルの属国であった国。同じく属国であったエレドアロは兄弟国であった。リズイエル大乱で王制が廃され民主化されていく。
成立
統一暦1666年、ルーヘル・アロが作り上げた王国。当時、新興国であったリズイエルに対抗するために、ルーヘルが作り上げた。
支配
リズイエルに対抗するために作り上げた国であったが、リズイエルの勢いを止めることは出来ずにあっさりと敗北をしてしまう。しかし、新興国であったリズイエルは他国を吸収合併することで起きる混乱を嫌がり、属国として従える道を選択した。ルールアロにとってその道は屈辱的にも思えたが、戦乱に敗れたことと、敵対することの無意味さを知りそれに従ったという。
この体制は思いのほか長く続くことになる。それは、リズイエルが他国への侵略を繰り返して大きくなるにつれ、大国に付き従っている方が安定的だと考える者が増えていったからである。
統一暦1802年の王兄の事件とそれに続くリズイエル大乱までこの体制が維持されることになる。
兄弟国
弟であるエレヌド・アロもルールアロが成立したのとほぼ同時にリズイエルに対抗するという同じ目的を持ってエレドアロを作り上げている。この両国は互いに連携して、リズイエルに対抗することを目的としていたために文字通り兄弟国として成り立っていた。しかし、連携する間もなくルールアロは敗れ、エレドアロも敗れてしまい兄弟国共々リズイエルの属国となってしまう。
しかし、そのことがまた、両国の共有意識を高め、兄弟国として同じ境遇をたどっていく事になる。
王制の終焉
王兄の事件が起きると、自国の属国としての位置付けを高めるためにこの混乱に乗じようとするが、更なる混乱を生み、リズイエル大乱と呼ばれることになる内乱が起こってしまう。更にリズイエル大乱により疲弊した国内では、何のためにこの内乱に参加しているのかという議論が巻き起こるようになり、これが王制の打破の流れへと向かっていく。この流れに嫌気が差した当時の王センイメ・アロは王権を手放し、姿を消してしまう。
こうして王制が廃されることになり、民主化したルールアロは他の属国と協力してリズイエルの国の混乱を収めることになる。
関連年表
統一暦1666年:ルールアロ、成立。統一暦1802年:王兄の事件。
統一暦1803年頃:リズイエル大乱、リズイエル、5つの属国で住民の反乱が相次ぐ。
統一暦1810年:リズイエル大乱、終結。
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