リースの泉

[リースノイズミ]

覗き込んだ者の現在、過去、未来が見え、悩み事が解決すると言われた泉。
噂を聞きつけた者で賑わったが、ある日、突然、泉の水が膨張、破裂すると何も見えなくなってしまい普通の泉と変わらなくなってしまう。

悩み事が解決する泉

フーリメ大陸の北東の小さな森にあった泉。覗き込んだ者の現在、過去、未来が見えると言われた。その映る姿が自分の悩み事に反応して映ると言われ、悩み事が解決すると言われた。
現在の生活に窮していた者が、未来の自分の姿を見て、その姿から自分が目指す道を見つけて富を得た話や、男運に恵まれない女性が、過去の姿を見て、自分を思い続けていた男性の姿に気づいた話など様々な悩みを解決した話が残されている。
なお、最初にこの泉を覗き込んで悩みを解決した女性の名前がリースであったことから、リースの泉という名前が付けられたといわれている。

泉の消滅

噂が噂を呼び多くの者が訪れるようになったが、ある日突然泉の水が膨張して破裂すると誰が覗き込んでも現在、過去、未来が見えなくなってしまう。
この原因を調査した結果、水の中に大量の水の精霊メテ・メが存在していたことが分かった。
この大量のメテ・メが覗き込んだ者の心に反応してその姿を映し出していたのではないかと考えられている。実際に過去、現在、未来の姿が浮かび上がっていたのは覗き込んだ者の願望であり、それを見た者が自分勝手に判断しただけではないかと考えられている。
しかし、あまりにも多くの者が泉に訪れた結果、その全ての心に反応しようとした大量のメテ・メは混乱して、膨張し、破裂して消滅してしまったのではないかと考えられている。そのため、大量のメテ・メがいなくなったことで泉はごく普通の泉へと戻ってしまったとされている。
メテ・メがそれほど大量にその場にいた理由について、明確な理由は分かっていないが、リースの泉が精霊が集まりやすい環境であったことは事実である
なお、この泉の話と類似した話もいくつかあり、この泉同様、メテ・メによる物や全くのでたらめな物まで存在していると考えられている。

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