天地海の杖
[テンチカイノツエ]
賢き王が所持していたといわれる洗礼の宝具のひとつ。その存在は三人の王の物語で述べられている。神が賢き王に与えた最初の洗礼の宝具で、天と地と海を創ることができると言われている。
世界を創る杖
神が天と地と海を創る際に使用したと言われる杖。創世神話である三人の王の物語ではこの杖によって世界が創られたことが語られている。神は最初1つの天と2つの海と3つの大陸を創ったとされている。それぞれの大陸に役目を与えて様子を見るが、欠けている物を4つ見つけて、1つの海と3つの大陸を追加して、合わせて1つの天と3つの海と6つの大陸を創った。
何も無いところから、天や地や海を生み出すことから、洗礼の宝具の中でも最も強い力を持っているとも云われている。
与えられた力
人がよりよく暮らすためにと賢き王に与えられる。賢き王は試しに1つの海を創り出す。それが上手くいった事で、更に1つの大陸ともう1つ海を創り出す。こうして出来上がった七大陸と五海洋が後の世界の原形になったと言われている。賢き王は与えられた力の大きさに驚き、より強い力を欲するようになる。神がそれに応えて様々な洗礼の宝具を与える。こうして得た力を使っていくうちにその力を自分の力であると賢き王が錯覚したしまい、それが後の神との戦いの原因になったとされている。
ただし、説時原論では、この力の大きさに驚いた賢き王は、その力に頼らないために自分達でそれを超える力を得なければいけないと他の洗礼の宝具を作り出すきっかけとなったとされている。この行為が神の嫉妬を生み、戦いが起こったとされている。
失った力
神々との戦いに敗れた賢き王が時を作るためにその力を使ったといわれる。この際に議論になるのが、時を生み出したのか、時を持っている世界を天地海の杖で作ったのかという点である。時を生み出す力を天地海の杖は持っていなかったのではないかと議論と重なる話であり、時がどこから生まれてきたのかを探る上では重要な論点となっている。いずれにしろ、その神話の時代が終わる段階で力を失ったとされている。
古代王国の時代の初期から中期の頃に再度存在が確認されていたが、かつての力は全く宿していなかった。再度、その力を蘇らせようと実験が行われたが、上手くいかず、研究所のあった島が消し飛ぶという事故があったといわれている。その事故の後、再び行方不明になっている。
終末神話の中には天地海の杖の杖に再び力が宿り、世界を滅ぼすという物もあり、世界の始まりと終わりを司る杖と呼ばれることもある。
関連年表
神話の時代:天地海の杖、神から賢き王に与えられる。古代王国の時代:天地海の杖、発見され研究される。
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