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イタビアの実験

[イタビアノジッケン]

統一暦2015年、ジキラ・ガ・ド説時原論に書かれていた時の神殿が実在するかを検証するために行った実験。
ジキラは3つの仮説が正しければ時の神殿が無数に存在することを証明できるとしたが、実験の最中の事故で失敗に終わった。結果、ジギラは時の神殿の存在を証明することはできなかった。

時代背景

説時原論が統一暦2012年にマイセウス・リンドウの著書である可能性が高まるとその内容がどこまで正しかったのかを検証することが流行るようになった。その話題の中心になったのは説時原論の核となっている三人の王の物語の解釈であった。
しかし、三人の王の物語自体が創世神話に語られる物語でありその解釈の真偽を証明することは困難であった。その中で注目をあびるようになったのは時の神殿の記述であった。時の神殿の中にあると言われる全ての時間、次元に通じるとされている時の門が存在するのであればどの時代のどこででもその存在を証明することが出来るはずと多くの研究者が主張した。
これは説時原論に否定的な立場を取った者にとっては、そんな物が存在するわけがないのでやはり説時原論に書かれていることは真実ではないとし、逆に説時原論に肯定的な立場を取っている者にとっては、それを証明することが出来れば説時原論に書かれていることが真実であることの証明となるとした。
多くの肯定的な研究者は独自の解釈で時の神殿の存在を証明しようとしていたが、誰一人誰もが納得する答えを示せるものはいなかった。
そのひとりとしてジギラの名前があった。ジギラは肯定派というわけではなかったが3つの仮定が成り立てば時の神殿が無数に存在することを証明できると主張した。

無数の存在と3つの仮定

ジギラは時の門が全ての時間、全ての次元に通じるであれば、どこの場所どの時間でも時の神殿が存在することになると説明し、その上で、3つの仮定が成り立てばそのことを証明できると宣言した。その3つの仮定とは
・説時原論がマイセウス・リンドウの著書であること
もしマイセウスの著書でなければ検証に値しないと断言している。
・説時原論に書かれていることが事実であること
真実ではない場合は当然証明することができない。
・純度の高い集魔石があること
多量の魔力を一度に使う必要がある。
しかし、統一暦2012年では、純度の高い集魔石を探すことは困難であった。一部の研究者から証明することができないことに対する言い訳だという者もいた。

実験結果

統一暦2015年、ジギラは自説を証明するために集魔石の研究をしていたヨコナの会に協力を仰ぎ、理想とした純度の高い集魔石を手に入れることに成功する。
ジギラは自身の研究施設があるイタビアで大掛かりな実験を実施するが、その途中で集魔石が消失するという事故(ジギラはそう述べている)が起こり、実験は失敗に終わる。

失敗の理由

ジギラは実験の失敗に多くを語ることはせず、ただ、仮定のひとつが間違っていたと思われると歯切れの悪いコメントだけを残している。
この失敗に対しては様々な憶測が飛んだ。説時原論がマイセウスの著書でないことを隠すため、ヨコナの会の集魔石が本当はまがい物だった、ジキラは退くに退けなくなり実験をやりはじめたがそもそも成功させるつもりはなかった、など様々な憶測に対して、ジギラは言葉を残していない。


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