カウパッフ・キイリ

[カウパッフ・キイリ]

統一暦４８２〜５３４年
ナルフーラ・ニニの名前を広く世に知らしめた者。

生い立ち

それほど、金銭的に恵まれた環境に生まれたわけではなかったが、長く子供を望んだ家に生まれたことから、幼い頃から甘やかされて育ったという。ある程度成長すれば誰でも出来るようなことでも、出来ると物凄く褒められたという。そのためか、幼い頃から自分は何でもできる特別な存在であると考えるようになった。子供の頃であれば、そう考える者は決して少なくはないが、カウパッフはそう考えたまま大人になった。年老いた両親は、カウパッフが成人した時にはすでに亡くなっていたが、カウパッフのためにと必死に働き貯めたお金だけが残されていた。

自信過剰の者

自信過剰だったカウパッフは両親が残した金で、自分がいかに優れた者であるかを知らしめる旅に出る。その旅の初期の頃にナルフーラ・ニニの事を耳にする。自称、世界一の剣豪である、ナルフーラに対して、カウパッフは勝つことで自分が世界一になれると考えた。しかし、実際に何の実力もなかったカウパッフはあっさりと負けてしまう。さすが世界一の剣豪だとカウパッフは納得し、ナルフーラの弟子になったという。そして、ナルフーラの腕前を本当に世界一の腕前と信じて吹聴するようになったという。
このカウパッフの行動により、ナルフーラに挑戦していく者たちは徐々に増えていったという。

語り継ぐ者として

ナルフーラが挑戦者に破れても、カウパッフはカウパッフのままだった。そして、ナルフーラがいかに偉大な者であるかを吹聴し続けたという。そして、その名を告ぐ者がどんなに素晴らしい者であるかも語り続けていた。このことが後々に最初のナルフーラとその名を告ぐ者たちの価値を底上げし、その名前がやがては世界一を現すことになるきっかけを作ったと言っても過言ではない。

関連年表

統一暦４８２年：カウパッフ・キイリ、生誕。
統一暦５３４年：カウパッフ・キイリ、死去。