ミュアゼルム

[ミュアゼルム]

ダスダクトの町。貧しくて治安の悪い弱者の町として知られている。

成立

ダスダクトの町として統一暦１２００年頃成立している。同時期に出来たジャプラの近隣に作られた町で、ジャプラの姉妹都市としての機能を期待されていたという。
しかし、ジャプラの発展と共に廃れるようになり、廃れたことでジャプラで失敗したり、落ちぶれた者達が集まる荒れた町となってしまう。
結果、貧しくて治安の悪い弱者の町とされてしまう。

弱者の町

ミュアゼルムの治安の悪さは評判となり、そのことで更に貧しく治安が悪くなるという悪循環を重ねていく。その状態になり始めた当初はダスダクトは国としてそれを是正しようとしたが、すぐに上手くいかないことが分かると、ミュアゼルムを見捨てた。逆に、素行の悪い者たちを一箇所に集められるので都合がよいとまで考えるようになったとも言われている。
町の住民たちはすぐに国を頼りにすることなく生きていく術を探すようになる。そして、そのための手段として模索したのが強さと結束である。力ある者はその力で生き抜き、更に力のある者は町から抜け出していった。力のない者たちは結束し生き抜くことしかできなかった。そのため、ミュアゼルム出身の者たちは極端に仲間意識が強いことでも知られている。
ジャプラウィムン事件において殺人の全てを受け持ったとされるナイフブを構成していたのが、リーダーであったシム・カルトを含めて全てミュアゼルム出身者であったといわれていて、その結束力は語り継がれるほどであったという。
統一暦１３５０年代に、ジャプラが衰退し、町としての機能が失われてもミュアゼルムはそのまま存在し続けたという。
統一暦１４００年頃にテフーブ・ツトが、ミュアゼルム全体を取り仕切ることに成功し、長い間の無法状態から解放されたようにと思われたが、テフーブが何者かによって暗殺されたことで、その秩序を維持することが出来ずに、それをきっかけとした争いで町は滅んでしまう。

関連年表

統一暦１２００年頃：ミュアゼルム、成立。
統一暦１４００年頃：ミュアゼルム、消滅。