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インフタルア同盟

[インフタルアドウメイ]

統一暦586年、フーリメ大陸東側の安定を得るため結ばれた同盟。トルバーセ誕生のきっかけとなる。

経緯

統一暦500年頃、フーリメ大陸東側には数十の部族が存在していたという。基本的にはそれぞれの部族はお互いに干渉することの無いように暮らしていたという。全く、交流が無かったというわけではなかったが、積極的に交流を持つようなことは無かったという。これにより、喧嘩に過ぎないといわれる程度の争いがあったとしても、それで大きな問題になることも無かった。
変化が生み出されたのは、セントサリアが出来た事であった。都市として栄え始めたセントサリアは周囲の安定を図るために、有力な部族に資金を援助し、部族をひとつにまとめ上げようと考えた。これに反発したのが、中規模の10あまりの部族であった。力を持っての支配を恐れて、それらの部族は同盟を結ぶことになる。

国の成立へ

この同盟はセントサリア側としては、上手くいくはずのない同盟であると考えていた。普段から協力関係にない者同士が手を組んだとしてたかがしれないと考えたのだった。しかし、その予想を裏切りこの同盟は強固な物であった。その最大の理由は、利害関係が一致している敵対行為に対してのみ発揮される同盟であったということである。その他の事に関しては、今までどおり、全くお互いに干渉しないことが、お互いの信頼関係を維持し続けたのである。セントサリア側はこの同盟を覆すために、裏工作をして、お互いの疑心暗鬼を誘ったが、それぞれの部族にそもそも関心が薄かったことからほとんど上手くいかなかったと言われている。
逆にそういった事をわざわざ仕掛けてくるのは、セントサリアの手による者だとすぐに明らかになってしまう。こういった事が重なってくると敵対する物に対しての同盟はより強固な物になっていく。統一暦600年頃になると、それはトルバーセを誕生させる大きなきっかけとなった。
国として成立したトルバーセは交易都市として栄えているセントサリアに逆に興味を示すことになる。結果的にセントサリアは余計な事をしてしまったことで、自分達で敵国を作り出してしまった事になる。

関連年表

統一暦586年:インフタルア同盟、結ばれる。


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