ノマネ・フハビ

[ノマネ・フハビ]

統一暦１４８２〜１５６０年
ロジ・ギンの支援者。

生い立ち

一代で財を成した商人であり、その名を知られているが、苦労した幼少時代をあまり明らかにしていない。ただ、隠していたというわけではなく、苦労していた姿を表に出すことを格好の良いことだと思っていなかったためである。
幼い頃から働きに出ていたようで、いつか自分の店を持つことが夢だったようである。成人するとセントサリアで僅かな資金を元に交易をはじめる。才能があったのか、時流に乗ったのか、あるいはその両方があったのか、ノマネの商売は瞬く間に繁盛し、わずか数年で財を成す。

金持ちの道楽

ノマネのこだわりは、つながりであり、信頼であった。そのため、自分が気に入った者に対しては積極的に支援を行い、それが元で大赤字になることがあっても気にすることはなかった。逆に、どんなにいい儲け話でも自分が気に入らない者が関わるとさっさと手を引くということもあったという。
ノマネが最も気に入った者として、知られているのが、ロジである。冒険者であったロジは基本的にはいつも資金に困っていて、資金面での援助を積極的に行っている。
金持ちの道楽として、その見返りを求めることはなかった。ロジが語られる存在になればなるほど、喜んでいたという。
そんな、ノマネであったが、５０歳を過ぎた頃に大病を患い自分の余生を考えるようになる。その中で、ノマネはロジに最初で最後の願いをしたという。この願いがロジが冒険家としての最大の冒険へと繋がっていくことになる。
その願いが、叶えられたか、叶えられなかったのは、ロジとノマネのみが知る事であったが、この願いがロジが後に語り継がれる最大の冒険へと旅立つことになったきっかけであったことは事実である。
結局、ノマネはロジが旅を終えるまでの期間生き続け、その旅の成果を確認してから数年後にこの世を去ることになった。

関連年表

統一暦１４８２年：ノマネ・フハビ、生誕。
統一暦１５６０年：ノマネ・フハビ、死去。