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トア・カーブ

[トア・カーブ]

統一暦1768〜1802年
リズイエルの王。王兄の事件で、兄であるレシ・カーブに暗殺された。

生い立ち

リズイエル王アタク・カーブの次男として生を受ける。兄であるレシは幼い頃より聡明であり、周囲の評価が高く、兄と比較されると劣っている印象を受けてしまうということがあった。アタクは両者を比較することなく、平等に評価していたが、周囲には、逆にレシには厳しく、トアに対しては甘やかしすぎているという印象を与えている。

王として

客観的な評価で言えば、どちらもそれなりに王としての資質を備えていたといえるが、より聡明な兄レシが王となることが、順番からも能力からも妥当だと周囲の者は考えていた。
しかし、アタクが次期国王として選んだのは、トアであった。このことは多くの驚きを持って迎えられた。表立って反対する者こそ現れなかったが、裏ではアタクの再考を望む声が多かった。それに対して、レシは記録上は何も言っていない事になっているが、納得がいっていない旨を周囲に漏らしていたという話もある。
トア自身は、アタクの意見に反論することなく、それを受け入れたという。自身が反対することで国が混乱することを避けたと考えられている。
王となったトアは、リズイエルの現状を改めて知り、自分が王となった意味を悟る。現状のリズイエルは、八方塞の状態で、強権で属国を支配していくのも限界となりつつあった。それを解決することが、アタクが自分を王にした理由だと気づく。
兄レシは確かに有能であったが、有能であるが故に自身の権力にこだわり国を壊滅的な状況に追い込むのではないかという危惧があったことも知る。
トアは、リズイエルの現状を変えるために、現体制を改めようとする。まず、国自体を広く開かれたものにするために、民間の優秀な者を集める。そのためには、体制をより民主的な方法に移行させる必要がある。また、属国との関係を見直し、対等な立場でやり取りをすることが必要だと考えた。これらの改革を一気に推し進めようとしたが、それはレシにより反対される。
肝心なところで、慎重に物事を進められなかったことにトアの能力の限界があった。強固に物事を進めようとした、トアに対してレシは王兄の事件を起こされて、その命を奪われてしまう。
この王兄の事件は、リズイエル大乱の引き金となってしまう。しかし、このリズイエル大乱により、レシが目指した国の形へと向かうことになったことは皮肉な結果である。

関連年表

統一暦1768年:トア・カーブ、生誕。
統一暦1802年:トア・カーブ、王兄の事件により死去。


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